(5月1日)晴れ
夏鳥の撮影のため、大阪市内に行く。午前8時到着。既に大砲のようなカメラをセッテイングした3人の鳥屋さん
が待ちかまえている。また、首に双眼鏡をぶら下げたバードウォッチャーも数人。蝶よりも鳥の方が人気があるよ
うだ。本日は「コマドリ」が目的であったが、詳しそうな顔をした方にお尋ねしたところ、2週間ほど遅いとのこ
と。それでも、キビタキ、センダイムシクイ、オオルリ他数種類を観察できたので、ほぼ満足。撮影もしたが、人
様にお見せできそうな写真は皆無であった。残念。ここでの目撃種は、初見のゴマダラチョウと、ナミアゲハ、ア
オスジアゲハ、モンシロチョウ、ヤマトシジミであった。次に、マイフィールドに向かう。梅林周辺で、ナガサキ
アゲハ、アオスジアゲハ、クロアゲハ、サトキマダラヒカゲを見る。意外に蝶影は薄い。早々にアゲハポイントに
移動。既に2人の蝶屋さんが来られていた。いつものように蝶談義。この時間が結構楽しい。2時過ぎから、スミ
ナガシ?狙いの蝶屋さんが3人来られ計6人となる。相変わらず人気のポイントである。ここでの目撃種は、ナミ
アゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、ミヤマカラスアゲハ、カラスアゲハ、モンシロチョウ、ツマグ
ロヒョウモン、アカタテハ、スミナガシ、コミスジ、コジャノメ、クロヒカゲ、ルリシジミ、アオバセセリであっ
た。明日はミカド、サツマ狙いで和歌山県に出撃予定。乞うご期待。
 
(5月2日)くもり一時晴れ
蝶友のF氏と和歌山県に行く。天気予報では曇りがちで、雨は降らないだろうが、晴れ間は望めないとのこと。し
かし、明日以降は更に天気が悪そうであるので、強引とも思える出撃である。F氏が自分の足で探し出したポイン
トだけあって到着しても当然蝶屋はいない。気温が低い上に風か非常に強く、最悪のコンディションであったが、
5分ほどして、食草であるオガタマノキ付近にあるスギの梢をアオスジアゲハのような蝶が飛び出す。「あれがミ
カドアゲハです」とF氏。しかし、初心者の私には、アオスジアゲハとの区別が全くつかない。暫く観察している
と、@アオスジアゲハよりはやや飛翔スピードが遅い。A時々滑空飛行をする。以上2点の違いが理解出来た。な
んとか撮影のチャンスを窺うが、曇り空では下の方に降りてこないそうである。天気が回復するまで、モンキアゲ
ハ、カラスアゲハ等の撮影を試みるが、これまた失敗。「観察出来ただけで満足」と思っているうちに、ようやく
つかの間の晴れ間がのぞく。「撮影するなら吸水現場しかないですよ」というF氏の助言に従い、周辺を1時間ほ
ど探索する。イシガケチョウ、アサマイチモンジ、サトキマダラヒカゲ、コジャノメ、ナミヒカゲ、クロヒカゲ、
ムラサキシジミ、コチャバネセセリを目撃。わき水がしみ出たところは特に注意したが、第一本命のミカドアゲハ
第二本命のサツマシジミが現れることはなかった。撮影出来なかったがすがすがしい気分。私も撮影屋から、バタ
フライウォッチャーへと更に進化しているかもしれない。なんちゃって。
 
(5月5日)くもり
昨日は一日中雨。今日こそはと思い7時に起床するも天気は良くない。休日に3日も連続して家にいると非常にス
トレスが溜まるので、9時出発でマイフィールドに向かう。入口付近で、ナガサキアゲハ、アオスジアゲハ、サト
キマダラヒカゲは見るものの、蝶影は薄い。ひょっとしてミスジチョウでも出ているかもしれないと思い、ミスジ
ポイントに移動するも、コミスジが1頭寂しそうに飛んでいるだけ。本日の目撃種は上記以外にモンシロチョウ、
ベニシジミ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノメであった。次に鳥の撮影のため自宅最寄駅の川伝いの道を歩く。
カワセミ狙いで約2時間歩いたが、コサギ、アオサギ、ゴイサギ、ケリ、セグロセキレイ等を見ただけ。蝶、鳥と
も成果のない一日であった。ゴールデンウィークも本日で終了。あっという間の5日間であった。
 
(5月8日)晴れ
時期的に少し遅いとも思ったが、アゲハの集団吸水写真を撮るべく、大阪府豊能郡に向け始発の電車で出発。現地
には8時前に到着。さすがに少し早く着きすぎたが、ブラブラ歩いていると、鳥屋さんがオオルリを撮影しておら
れた。オオルリの鳴き声が入ったテープを流し、オオルリを集めるという面白い撮影方法であるが、かなり効果的
で、周辺にはオオルリの生の鳴き声が響き渡っていた。肝心の蝶の方であるが、9時頃から、あちらこちらの水た
まりに蝶が吸水にやって来る。一番数が多いのがコチャバネセセリ、次にコミスジといったところか。本日の目的
であるアゲハ類も、カラスアゲハ、オナガアゲハがやって来たので数十カット撮影する。帰ってから写真を確認す
るももう一つの出来映え。黒いアゲハの撮影は本当に難しい。本日の目撃種は、上記の他にスジグロシロチョウ、
ミヤマカラスアゲハ、ナガサキアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ、サカハチチョウ、トラフシジミ、アオバセ
セリ、ダイミョウセセリ、テングチョウであった。期待していなかったサカハチチョウの写真が綺麗に撮れたので
本日も大満足。
 
(5月15日)晴れ
早朝よりミスジチョウ撮影のため、マイフィールドに行く。ミスジポイントには7時到着。天気が良い日には7時
頃から飛び出すことと、採集者が来ないうちに撮影したかったので、こんな早い時間に行ったのであるが、まだ肌
寒く、いささか後悔する。8時頃から気温がぐんぐん上昇し、8時半に1頭目が姿を現す。コミスジのように葉上
に翅を休めることの少ない蝶で、残念ながら全く撮影チャンスは訪れない。そうこうしているうちに、1人目の採
集者が、暫くして2人目の採集者がやって来た。2人とも親しくはないが、良く顔を知っている人達である。こう
なると撮影家は弱者の立場になる。「撮影中だから別の場所に行ってくれ」とも言えず、それ以降現れたミスジチ
ョウはことごとく狼達の餌食になってしまった。急にむなしくなり早々とこのポイントを後にする。しかし、まだ
ツキが残っているようで、帰還途中の道路上にミスジチョウが吸水に来ていた。遠方から望遠で3カット撮影し、
もっと近づこうとしたとき、後から車の音が。やはり半ヅキだったようである。本日の目撃種は、キチョウ、ヤマ
トシジミ、トラフシジミ、ナガサキアゲハ、ジャコウアゲハ、アオスジアゲハ、ゴマダラチョウ、ミスジチョウ、
ツマグロヒョウモン、コジャノメ、サトキマダラヒカゲ、テングチョウであった。今年生まれのテングチョウは意
外と美しかった。
 
(5月22日)くもり
台風一過で最高の天気のはずであったが、予報を見るとくもり後雨とのこと。急遽近場のマイフィールドに切り替
える。ぼちぼちアカシジミが発生している頃なので、7時出発でゼフポイントに直行する。いつもの3カ所を下草
を中心に探したが、全くのNULL。あれっ。次に前回酷い写真しか撮れなかったミスジチョウのリベンジのため
ミスジポイントに移動。採集者が来ていないのでホッとする。1時間ほどして、珍しく撮影屋さんの登場。いつも
のように延々と蝶談義。滋賀県大津からわざわざ来られたとのこと。「ノゾピーさんのHPいつも拝見させていた
だいてます」という嬉しいお言葉。結構人気が出てきたのかな?本命のアカシジミも少ないながら、しっかりと観
察出来たし、大満足。本日の目撃種は、クロアゲハ、アオスジアゲハ、オナガアゲハ、モンシロチョウ、ツマグロ
ヒョウモン、ミスジチョウ、イチモンジチョウ、ヒメアカタテハ、イシガケチョウ、コミスジ、ゴマダラチョウ、
コジャノメ、クロヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ルリシジミ、アカシジミ、ダイミョウセセリ、テングチョウであ
った。今日お会いした方は、「明日はベニモンを狙いに行く」とおっしゃっていたなあ。車を持っている人はうら
やましいなあ。
 
(5月23日)晴れのちくもり
クモガタヒョウモンとヒメキマダラセセリ狙いで、大阪府豊能郡に行く。現地8時半到着。いつものコースの前半
部を2往復する。所要時間3時間。半分は運動のために出かけているので、川のせせらぎを聞き、小鳥のさえずり
を耳にし、心が癒される。クモガタの方は、「クモ」隠れしたようで、姿を現すことはなかった。ヒメキマダラの
方は、ヒメのない蝶が代わりに出迎えてくれた。目的とする蝶は見られなかったが、すがすがしい気分でフィール
ドをあとにする。本日の目撃種は、カラスアゲハ、クロアゲハ、オナガアゲハ、モンシロチョウ、アカタテハ、コ
ミスジ、イチモンジチョウ、アサマイチモンジ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、トラフシジミ、ベニシジ
ミ、ダイミョウセセリ、コチャバネセセリ、キマダラセセリ、アサギマダラ、テングチョウであった。蝶ではない
が待望のアゲハモドキを撮影出来たので本日も上機嫌。
 
(5月29日)くもりのち晴れ
ゼフ狙いで早朝からマイフィールドに行く。5/22と同じコースをたどるが、1カ所目は不発。2カ所目も丹念
に下草を探すものの、全然いない。仕方なくやや不本意ながら、持参した長竿でナラガシワを中心に叩き出しを試
みる。ようやく一頭の白っぽいシジミ蝶が射程圏内の葉上に静止したので、数カット撮影。ウラジロミドリシジミ
の♀個体であった。約30分汗をかきながら、叩き出しを行うが、アカシジミが数頭いただけで、非常に蝶影は薄
かった。その頃、網をつけない長竿とデジカメという全く私と同じスタイルの青年に出会う。何と大阪で蝶サイト
を運営されているM氏であった。M氏も時々マイフィールドに行かれることを知っていたが、お会いするのは初め
てである。二人で仲良く叩き出しの続きをし、3カ所目にも一緒に行ってみたが、ゼフを見ることはなかった。再
び2カ所目に戻り、ミズイロオナガシジミを撮影出来たことが、まだしもの救いか。本日の目撃種は上記の他に、
モンシロチョウ、キチョウ、ミスジチョウ、イチモンジチョウ、コミスジ、ツマグロヒョウモン、ヒメウラナミジ
ャノメ、サトキマダラヒカゲ、ルリシジミ、コチャバネセセリ、テングチョウ、アサギマダラであった。明日は兵
庫県に遠征する予定であるが、天気が非常に心配である。
 
(5月30日)くもり
蝶友のF氏と兵庫県までヒメヒカゲを狙いに行く。今にも一雨来そうな空模様。西へ走る程ドンドン空が暗くなっ
ていく。現地には7時半到着。ちょっと早すぎたか。幸いなことに雨が降りそうで降らないコンディション。とり
あえず昨年行ったポイントに入ってみる。いきなり、ヒメウラナミジャノメとクロヒカゲがお出迎え。大いに期待
を持つが、1時間探索したにもかかわらず、全くのNULL。「別のポイントを探しましょう」とF氏。さすがに
積極的な方だ。ポイントらしき所に到着し、再度探索開始。5分ほどして1頭目が姿を現す。本当に安堵する。約
1時間で3頭観察する事が出来、天気が悪いにもかかわらず翅を全開した写真を撮らせてもらい、F氏並びにヒメ
ヒカゲ氏には感謝感謝。本日の目撃種は、ナミアゲハ、アカタテハ、コムラサキ、コミスジ、ホシミスジ、ナミヒ
カゲ、クロヒカゲ、ヒメヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、キチョウ、モンキチョウ、ルリシジミであった。今年の
撮影目標にしていたコムラサキを撮影出来なかったことが唯一残念である。