(4月3日)晴れ
ギフチョウ撮影のため、奈良県御所市に向け早朝より出発し、現地に9時前到着。天気は良いものの幾分
肌寒い。まずはいつものAポイントに直行する。1時間待つも、いっこうに現れる気配なし。息抜きにカ
タクリの群生ポイントに行くが、蕾状態にもなっていなかった。本日はやけに蝶屋さんが少ないので、い
やな予感がする。次にBポイントに移動。2組3人の蝶屋さんがおられたので、成果を聞いてみると全く
駄目との事。ここにも1時間程いたが、結局目的の蝶を見ることは出来なかった。確実に発生していると
は思うが、午前11時の気温が9℃。少々待っても気温は上がらないと判断し、早々と退散する。御所市
での目撃種は、モンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、アカタテハ、ヒオドシチョウ、ルリシジミ、
テングチョウであった。不完全燃焼であったので、帰宅せずマイフィールドに向かう。桜が満開で大勢の
花見客が宴もたけなわの状態。ナミアゲハを初見するが残念ながら撮影は出来なかった。ここでの目撃種
は上記以外に、モンシロチョウ、ルリシジミであった。ああ余計にストレスが溜まってしまった。
 
(4月9日)快晴
久しぶりの休暇をとり、キョウトギフの撮影に向かう。初めて行くポイントであるので、前日、京都在住
のHP仲間であるM氏に電話をし、ピンポイント等を伝授していただく。早朝より出発し、現地に到着し
たのが8時30分。さすがに一番乗りであった。平日にもかかわらず、時間が経過するにつれ、続々と蝶
屋さんがやって来る。その中に、以前キマルリでお世話になったM氏の後輩であるK大のN氏の姿もあっ
た。中には、昨日まで山口県に遠征していたという猛者もおられ、特に珍しい蝶ではないが、人気の程を
思い知らされる。時間が経つにつれ、コツバメが梢をチラチラとし始め、ヒオドシチョウが日光浴に訪れ
るといういつもの風景にはなったが、3時間余りピンポイントに陣取っていたにもかかわらず、ヌルって
しまった。発生していないのか、個体数が非常に少ないのか判断出来ないが、天気のせいではないことは
間違いない。今年のギフはこれで1勝2敗。明日もナラギフ求めて出撃予定である。ほんまようやるわ。
本日の目撃種は、上記以外に、モンシロチョウ、キチョウ、テングチョウであった。
 
(4月10日)快晴
引き続き最高の天気。気温は昨日よりも高く、絶好のギフ日和である。予定どおり早朝に出発し、現地に
は9時前に到着。毎年お会いする和歌山県から来られている方と情報交換すると、昨日も来て、♂10、
♀2を採集したとのこと。少し採り過ぎとは思うが、本日は大いに期待が持てそうある。いつものように
Aポイントで待つも、飛ばない。痺れをきらして、Bポイントに移動するも、飛ばない。どうもギフとは
相性が悪いようだ。AとBを行ったり来たりし、更に未知の場所にも足を運んだが、移動中に一頭目撃(
撮影出来ず)しただけで散々たる結果に終わってしまった。ここでの目撃種は、キチョウ、アカタテハ、
キタテハ、ルリシジミ、コツバメ、ミヤマセセリであった。このまま帰宅するのもスッキリしないので、
途中下車し、鳥見ポイントに切り替える。大きな池には多数のカモ類。更にハクチョウまで登場。どうも
餌付けをされているらしく、急に撮影の意欲が失せる。ここでの目撃種は、モンシロチョウ、キチョウ、
ルリタテハ、ルリシジミ、テングチョウであった。昨日、今日と天気だけは良いものの、満足する結果は
得られなかった。我が阪神タイガースが連勝したので、まあいいか。
 
(4月11日)晴れのちくもり
さすがに3日間連続4時半起きはしんどいので、ゆっくりと7時半起床。ギフの方は諦め、完全休養しよ
うと思っていたが、庭先にチラチラとルリシジミが飛んでいるのを見て、フィールドに出たくなり、8時
半出発でマイフィールドに行く。もう既にツツジの花が咲き始めている。今年の春は早いので、各種アゲ
ハ類が出てるかもしれないので、アゲハポイントに直行する。数頭のナミアゲハやミヤマセセリが激しく
追尾行動をしている。暫く腰を据えて待っていると、今年の初見であるクロアゲハの登場。やはり早い。
更に陽気に誘われたのかイシガケチョウまで独特の飛翔で目を楽しませてくれた。やはりマイフィールド
は面白い。本日の目撃種は上記の他に、モンシロチョウ、キチョウ、スジグロシロチョウ、ベニシジミ、
ルリシジミ、テングチョウであった。
 
(4月17日)快晴
普段は今日行くフィールドは前日に決まっているのだが、この日に限り全く決まらない。キョウトギフに
行くか、ナラギフに行くか、ギフはきっぱり諦めて、近場の黒系アゲハの撮影に行くか、最寄駅に到着し
てもまだ決まらない。トラフシジミ、ツマキチョウの綺麗な写真も撮りたいという願望がちらっと脳裏を
かすめ、やっぱりナラギフにしようということで今年3度目の出撃である。いつもどおり現地には9時前
に到着。最近どうもA・Bポイントは不発に終わることが多いので、未知のポイントを開拓すべく、全然
行ったこともない場所を、カタクリ、ショウジョウバカマ等の花の撮影も兼ねて2時間ほど徘徊する。や
っぱり全然いない。九分九厘諦めの境地になり、早朝ファミリーマートで買った稲荷寿司をぱくついてい
ると、本当奇跡的に、一頭のギフチョウが目の前を通り過ぎ、地面に着地。稲荷寿司をほおばりながらの
撮影である。三回目のシャッターをきった瞬間、飛び立ってしまい、スギの梢彼方に消え去ってしまった
本日は小吉といったところか。帰ってから写真を確認するもひどい出来映え。まあ証拠品としてあえて掲
載しておきます。次に麓に下りて周辺の探索。いきなり至近距離にオオルリ(鳥です)の登場。しかし、
本日はやはりついていない。数人のハイカーの足音ですぐに飛び去ってしまった。暫く歩いていると、最
近見たことがないサカハチチョウが出現する。普通種ではあるが今まで一度もカメラにおさめたことがな
いので気合いが入る。4カット程撮影後、何とSDカード満タンの表示。よくよくついていない。花の写
真だけで100カット以上も撮影したのだから無理はないか。不要な写真を削除して撮り直そうと思いは
したが、バスの発車時間3分前。このバスをスルーすると1時間半待ちになる。非常に後髪を引かれる思
ではあったが諦める。何と、バス停に向かう道中、セイヨウタンポポにツマキチョウが吸蜜している。撮
りたくとも撮れない。ああ本日もいろいろと勉強させていただきました。本日の目撃種は、上記以外に、
モンシロチョウ、キチョウ、ルリシジミ、トラフシジミであった。
 
(4月18日)快晴
ゆっくりと8時起床。庭に目をやると、モンシロチョウ、キチョウ、ナミアゲハの姿。本日も蝶に誘われ
てマイフィールドに向かう。ここ数日良い天気が続いたので、本日初見の蝶もたくさん出ているに違いな
い。到着してすぐに、アオスジアゲハ、ヒメウラナミジャノメ、ジャコウアゲハを見る。すべて初見。梅
の木にまとわりつくように数頭のサトキマダラヒカゲが活発に飛び回っている。これも初見。次にアゲハ
ポイントに向かう。昨年もお会いしたT氏がミヤマカラス狙いで来られていた。成果はカラスアゲハ一頭
のみということであった。いろいろと情報交換してみると、昨日まで休日は、大阪、奈良、三重とギフ狙
いで各地を走り回り、そこそこの成果を上げられた様子。ギフチョウは本当に人気のある蝶だ。約1時間
このポイントにいたが、キアゲハ、ナミアゲハ、クロアゲハを見るくらいで、カラス系は現れることはな
かった。本日の目撃種は上記以外に、モンシロチョウ、キチョウ、スジグロシロチョウ、アカタテハ、コ
ミスジ、ルリシジミ、ベニシジミ、テングチョウであった。
 
(4月24日)くもりのち晴れ
一昨日は各地で30℃を越す真夏日であったのに、本日は一転して風が強く肌寒い。とりあえず8時に起
床するも、くもりがちで気温も上昇する気配がない。蝶の撮影には不向きな日和ではあったが10時出発
でマイフィールドに行く。到着しても蝶影はないが、フィールドを軽く一周する事にする。ミスジポイン
トでは、年輩の方がカエデの花でスウィーピング採集をしておられた。「カミキリですか?何種類くらい
採れるのですか」と聞くと、「10種類くらいは採れるけど、まだ花が少なくて今日はだめ」とのこと。
次にアゲハポイントに移動すると、3人の方が、多分ミヤマカラス狙いで来ておられたが、声をかけると
長くなりそうなので、本日はスルーし、諦めの境地で下りの道を歩いているうちに、ようやく太陽が顔を
出したので、いつものツツジの前で待つことにする。暫くすると、ナミアゲハ、ナガサキアゲハ、クロア
ゲハが次々に登場。周辺を散策すると、本日初見のツマグロヒョウモン、チャバネセセリ、イチモンジセ
セリ、ツバメシジミ他結構な種類の蝶をじっくりと観察出来、大満足であった。本日の目撃種は上記以外
に、アオスジアゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、サトキマダラヒカ
ゲ、クロヒカゲ、ルリシジミ、ベニシジミ、テングチョウであった。来るたびに初見の蝶が見られるなか
なか良い時期になってきた。ところでヤマトシジミはどうしたのだろうか?今年まだ一度も見ていない。
 
(4月25日)快晴
先月フクイギフに連れていただいた蝶友のF氏から連絡があり、「アオバセセリを一度も見たことがない
ので、是非ご案内いただきたい」との内容であった。勿論快諾。最寄駅で午後1時に待ち合わせをし、マ
イフィールド内のアオバポイントに直行する。天気は最高であるが、風が非常に強く、気温も低い。しか
し日頃の行いが良いのか、ジャスト2時に目的とする蝶の登場。訪花ポイントではなく、テリポイントで
あるので、円軌道を描いて高速飛翔するこの蝶に対して、F氏は何度もチャレンジされたがゲットにはい
たらなかった。「見れただけでよかったですよ」とおっしゃり、お連れした私もホッとするのであった。
3時ジャストに今年の初見であるスミナガシの登場。いつものように高さ7bあたりの葉上に静止。あわ
ててデジカメにテレコンを装着し、何とか撮影に成功。それにしても今年の蝶は早すぎる。本日の目撃種
は、ナミアゲハ、アオスジアゲハ、カラスアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、キアゲハ、アカタテハ
コミスジ、ツマグロヒョウモン、モンシロチョウ、サトキマダラヒカゲ、コジャノメ、ヒメウラナミジャ
ノメ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ベニシジミ、テングチョウであった。いよいよ来週からゴールデンウ
ィークに突入。どこに行こうかな。
 
(4月29日)快晴
未撮影の蝶を1種類でも増やすべく、早朝より兵庫県までギンイチモンジセセリ狙いで出かける。情報誌
等により地名だけはわかるがピンポイントを見つけるのは至難の業である。食草がススキということで、
河川敷をひたすら歩くことにする。1時間後、黒っぽい蛾のような蝶が緩やかに飛び出す。「これか」先
日のアオバセセリとは対照的に飛翔が緩慢であるので、撮影は楽勝と思いきや、なかなか静止しない。執
拗に追いかける。やっと静止する。綺麗な銀色の裏翅を撮影しようとカメラを構えるが、気温が高く、天
気が良いため、すぐに翅を全開してしまう。「まあ表でええわ」と思い近づくと、すぐに飛び立つ。約1
時間これの繰り返しである。結局裏面は撮れず。表面も遠距離からの目一杯望遠による数カットのみ。生
き延びる知恵を修得した、なかなかしたたかな蝶だ。本日の目撃種は、モンシロチョウ、キチョウ、スジ
グロシロチョウ、ツマキチョウ、キタテハ、ルリタテハ、ルリシジミ、ツバメシジミ、サトキマダラヒカ
ゲ、ミヤマセセリ、ギンイチモンジセセリであった。