(4月6日)快晴
待ちに待ったギフのシーズン。早朝5時起床、6時出発で奈良県御所市に向かう。昨年は3月末には
発生していたが、今年は昨年よりも1週間遅めの感があるので、未発生の可能性も十分ある。一抹の
不安を抱きながらも現地に9時前に到着。蝶屋さんが非常に少ないので益々気になってくる。天気は
最高であるが、やや風が強く、気温も高くない。いつものポイントに腰を据え待つこと3時間。やは
り春の女神は姿を見せてくれなかった。何人かの蝶屋さんにも成果を確認したが、全員がNULLと
いうことであった。来週再チャレンジすることにしよう。本日の目撃種は、ヒオドシチョウ、テング
チョウ、ルリシジミであった。
 
(4月13日)くもりずっと後晴れ
最近ずっと土曜日の天気が悪い。今日日曜日は晴れの予報であったので、先週と同じ電車に乗り同じ
Aポイントに到着。予報に反して、くもり空でいっこうに太陽が顔を出さない。ギフは晴天、無風、
高温の3拍子が揃わないとなかなか姿を現してくれないが、2時間待っても晴れそうにないので、帰
路に着く。入口付近まで来てやっと晴れてきたが、Aポイントに戻るのもしんどいし、成果も上がら
ないような気がしたので、とりあえず1頭でも観察したいと思い、Bポイントに行ってみることにす
る。BポイントはAポイントよりも数はでるが、いかんせん採集者が多くゆっくりと撮影できない。
本日も3頭観察する事が出来たが、1頭でる度に「あっギフや」といって2〜3人がチャンチャンバ
ラバラの状態である。撮影など出来るはずもない。出来るだけ多くの蝶屋さんが採リ派から撮り派に
転向する事を切望するしだいである。本日の目撃種は、ギフチョウ、モンシロチョウ、モンキチョウ
キチョウ、アカタテハ、キタテハ、ルリタテハ、ルリシジミ、テングチョウであった。だんだん観察
出来る種類が多くなってきてうれしい限りである。来週も天気があえば、挑戦しよう!!!
 
(4月18日)快晴
明日、明後日は、もう一つ天気が良くないようなので、久しぶりに休暇を取って3度目の正直、ギフ
ポイントに向かう。前回記述したように3拍子揃った最高のコンディション。これで撮影出来なかっ
たらあきらめもつく。とりあえずBポイントを覗いてみたら、すでに青い網を持った男2人。「飛ん
でますか。」と聞いてみても無言のまま。業者?のような雰囲気であったが、そこかしこに青いビニ
ールを木の枝に結びつけ、しっかりとテリを張っている本当にいやな奴であった。仕方なくいつもの
Aポイントに向かう。しかし、待てども待てども全然本命は現れない。アレ?昨日も訪れた方に聞い
て見ると、昨日は大漁で一人あたり2桁の採集・観察があったのこと。シマッタ。1日遅かった。何
とか1頭は目撃する事が出来たがまたしても撮影に失敗する。これで3連敗。エエワイ。来年がアル
ワイ(涙)。まだたっぷり時間があるので、カタクリ、ショウジョウバカマ等の花の撮影に切り替え
る。こちらの方は適期でいろいろな角度から愛らしい花を撮影することが出来た。本日の目撃種は、
ギフチョウ、ルリシジミ、テングチョウ、スジグロシロチョウ、キチョウであった。訪問された方、
本当に申し訳ございませんでした。来年頑張ります。
 
(4月19日)晴れのちくもりのち雨
昨日の疲れで本日は朝寝をし、午前10時から久しぶりにマイフィールドに向かう。ツツジの花も咲
き始めており、来週からクロ系のアゲハ類が発生しそうである。到着した頃からどんよりとしてきた
ので蝶影は薄かったが、約2時間野草を中心に撮影をし、早めに帰宅する。本日の目撃種は、ナミア
ゲハ、モンシロチョウ、キチョウ、テングチョウであった。
 
(4月27日)快晴
フ3連敗で途方に暮れていた時、蝶友のT氏から「兵庫県のギフの撮影に行きませんか」という私
にとっては救いの神というべきメールが入り、勿論快諾。6時大阪発の電車に乗り、加古川に到着。
そこからT氏の車に同乗させていただき、城崎郡某所に向かう。第1ポイントに到着するや否や、吸
水中のスギタニルリシジミを見る。生まれて初めて見る種類なので、いささか興奮するも、冷静を装
う。ギフ以外でも結構面白そうなポイントである。山頂へと向かう道を歩いていると、時折ギフに遭
遇するも、午前中にもかかわらず意外に敏捷で撮影は出来なかった。約1時間半で何とか2桁の目撃
はするもののまともな写真は撮影できなかった。次に近くにある第2ポイントに移動する。スギ林を
抜けるといきなりギフの登場。このポイントは蝶影が濃く、約2時間で、パトロールよろしくテリを
はるギフを二十数頭観察する事が出来、何とか撮影にも成功するものの、腕前とデジカメのレベルの
低さのため満足いく写真は撮れなかった。しかし、最高の天気に恵まれ、このようなすばらしい機会
を設けていただいたT氏には、ひたすら感謝感謝。本日の目撃種は、ギフチョウ、モンシロチョウ、
モンキチョウ、ツマキチョウ、スジグロシロチョウ、アカタテハ、キタテハ、テングチョウ、ルリシ
ジミ、スギタニルリシジミ、コツバメ、ミヤマセセリであった。
 
(4月29日)晴れ
午前中はいつものように犬の散歩がてらに町内の公園等を散策する。道路脇に植えられたツツジも見
事に満開で、汗ばむほどの陽気である。セイヨウタンポポ、ハルジョオンにいろいろな蝶が吸蜜に訪
れる。フジの花には、恐ろしいほどの数のクマバチ。本日も何種類かの初見も含め、ナミアゲハ、モ
ンシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、ツマキチョウ、ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミ、ヤマ
トシジミを見る。午後は久しぶりに家内と演奏会に行く。藤岡幸夫指揮の関フィル、ショスタコーヴ
ィチ5番、なかなかいい演奏であった。ご存じの方があるかもしれないが、幸夫氏は、蝶屋で有名な
藤岡知夫氏のご子息である。演奏会終了後、幸夫氏から知夫氏を紹介していただく。一度東京の方に
遊びに来て下さいと言われ突如緊張してしまう私であった。本日もなかなか充実した1日であった。