(9月6日)晴れ時々くもり
先日、蝶友のU氏から電話があり、大阪府某所でウラナミジャノメが発生しているということで詳しくポイン
トを教えていただく。毎年訪れるポイントは比較的有名なポイントであるが、教えていただいたポイントは思
いもよらぬ場所であった。ムラサキツバメの撮影がしたかったので、まずは地元奈良のフィールドに出向く。
到着した頃から曇りがちの天気になったが、少ないながらも♂♀個体とも観察出来、ホッとする。是非とも全
開写真を撮りたかったが、いくら待っても翅を開くことはなかった。次回の楽しみにしておこう。ここでの目
撃種は、ナミアゲハ、カラスアゲハ、ムラサキツバメ、ムラサキシジミ、イチモンジセセリであった。次にウ
ラナミジャノメポイントに行く。環境は8月に行った大阪、京都のフィールドに良く似ている。約1時間周辺
を探索した結果、3頭観察することが出来た。8月分で表裏とも写真を掲載しているので、今回は省略するが
気のせいであろうか、幾分他よりも個体が一回り大きいような気がする。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、キ
アゲハ、キタテハ、コミスジ、ヒメウラナミジャノメ、ウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、
ムラサキシジミ、イチモンジセセリであった。
 
(9月7日)くもり後晴れ
ぼちぼちヒョウモン類もお目覚めの時期かなと思い、久しぶりにマイフィールドに出掛ける。着いてすぐ新鮮
なナガサキアゲハ♂個体を見る。第3化であろうか。出掛ける前はやや涼やかな風も吹き、秋の気配を感じた
のであるが、グングンと気温が上がり本日も真夏日である。やはり蝶影は薄く、期待していたヒョウモン類も
ツマグロヒョウモンだけであった。ウラナミシジミのポイントにも行ってみたが残念ながら未発生。寂しい結
果に終わってしまった。本日の目撃種は、上記の他に、ナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、アオスジアゲハ
コミスジ、イチモンジチョウ、ゴマダラチョウ、キタテハ、アカタテハ、クロヒカゲ、ナミヒカゲ、ヒメウラ
ナミジャノメ、コジャノメ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、モンキチョウ、キチョウ、オオチャバネ
セセリ、ヤマトシジミ、ベニシジミ、ウラギンシジミであった。
 
(9月13日)晴れ風強し
昨日の天気予報では、本日は雨の予報だったので、休息日にしようと9時にゆっくりと起床。意外にも天気は
最高であった。久しぶりにホソオチョウでも見に行こうと京都府城陽市のいつものポイントに11時前に到着
ホソオチョウが駄目ならジャコウアゲハに切り替えようと周辺を30分程かけて調べたが、飛んでいる個体は
ゼロ。下草に止まっている個体もゼロ。完敗であった。無計画に行くとこういう目にあう。やはり両者ともス
テージが違うようだ。このまま帰っても運動不足の解消にならないので、延々と続く川沿いの道を3時間ほど
散歩する。もうすぐ秋だというのに、あちらこちらを風に流されてユラユラと飛ぶヒメアカタテハの存在がな
ければ真夏だと錯覚する程の猛暑である。多分35度を超えているだろう。体が水分を欲しがるので、帰宅途
中、一軒の店に入り生中を注文する。「ブファー」生き返った心地である。本日の目撃種は、キチョウ、モン
キチョウ、ナミアゲハ、キアゲハ、ゴマダラチョウ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、
ルリシジミ、ムラサキシジミ、ウラギンシジミであった。
 
(9月14日)晴れ
某掲示板で知り合ったF氏に、キマダラモドキのポイントへ連れて行っていただく。昨年の日記にも書いたが
この蝶本来の発生時期は6〜7月であるが、何故か雌個体だけが夏眠し、9〜10月に再度姿を現すそうであ
る。鉄道の最寄駅で10時に待ち合わせをし、F氏の車に同乗させていただき、いざ出発。ポイント近くの山
道の水たまりでは新鮮なナガサキアゲハの♂個体が集団吸水をしている。これはなかなか幸先が良い。F氏に
よると、昨年は6〜7月にかなりの個体を観察出来たそうだが、今年はさっぱりであったとのこと。まして夏
眠後の個体は過度の期待は禁物だと釘を刺される。しかし、今年は蝶との相性が良いのか、約2時間雑木林を
徘徊した結果、2頭の観察に成功。「ヤリー」ただし、この蝶なかなかしたたかで、人の気配を感じると、奥
へ奥へと逃げ込みシャッターチャンスを与えてくれない。オオヒカゲ以上に敏感な奴だ。生き延びる知恵を会
得している者に対して勝ち目はないが、かろうじて1枚だけ撮影に成功。5b先の個体を望遠で撮ったため、
写りの方は・・・である。本日の目撃種は、キマダラモドキ、クロコノマチョウ、ナミヒカゲ、ヒメジャノメ
ヒメウラナミジャノメ、サトキマダラヒカゲ、メスグロヒョウモン、コミスジ、イチモンジチョウ、アサマイ
チモンジ、ナガサキアゲハであった。
 
(9月15日)晴れ
8時に起床し、くつろいでいると、蝶友のK氏から電話が入り、昨日和歌山県の山奥で珍しい蝶を採集したの
でプレゼントしますとの事。最寄駅で待ち合わせをし、昨日のビデオ撮影記録を見せていただき、オマケとし
て、サツマシジミとルーミスシジミの三角紙標本をいただく。感謝感謝。「大阪府下のフィールドを少しまわ
りませんか」との事だったので勿論快諾。最初は先週ホソオチョウを見たというフィールドへ。残念ながら本
命は見ることが出来なかった。多分最近誰かが放蝶したものであろうが、このような行為は困ったものである
とは言え、土着してくれれば撮影が楽しみである。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、キアゲハ、ジャコウアゲ
ハ、キチョウ、ナミヒカゲ、サトキマダラヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ウラナミジャノメ、チャバネセセ
リ、オオチャバネセセリ、イチモンジセセリ、ダイミョウセセリであった。次に四条畷市に行く。ヒョウモン
類が結構集まるというポイントに到着し、しばし待つも、ミドリヒョウモンがテリ張りに来る位で、狙いたか
ったオオウラギンスジヒョウモン、ウラギンスジヒョウモンは姿を現さなかった。申し訳ないとK氏は恐縮さ
れていたが、そう言われるとこちらの方はもっと恐縮してしまう。ここでの目撃種は、クロアゲハ、ナミアゲ
ハ、コミスジ、チャバネセセリ、テングチョウであった。結局この3日間出ずっぱりであった。たまには家族
サービスもしなくっちゃと思いながらも来週のフィールドの検討をし始めるバカな私であった。
 
(9月23日)くもり
本日は京都市へクロセセリの撮影に行く。本来はHP仲間のM氏に連れていっていただく予定であったが、M
氏がやや体調を崩され、私一人でも行けるようにと詳しいポイントを教えてくださったので、その情報をもと
に何とか9時前に現地に到着。気温が低く、くもり空であるので、ちょっと厳しい条件であるが、早速探索開
始。食草であるミョウガはすぐに発見。あちらこちらに巣を作っており、そのうちの一つをそっと開けると、
幼虫を発見。これは幸先がよい。是が非でも成虫の方とも面会したく、周辺を約2時間歩き回ったが、クロセ
セリはおろか、一頭の蝶にも遭遇することはなかった。まだタップリ時間があるので次にマイフィールドに行
く。ウラナミシジミポイントに行くも未発生であった。ちょっと距離はあるがアサギマダラポイントに行こう
かなと考えていると、偶然蝶友のS氏にバッタリ出会う。ヒヨドリバナは咲いているが、アサギマダラは一頭
も目撃しなかったとのこと。やはり来週あたりが適期であろうか。ここでの目撃種は、アカタテハ、コミスジ
イチモンジチョウ、ツマグロヒョウモン、キチョウ、スジグロシロチョウ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、ベニ
シジミ、ウラギンシジミ、ヒメウラナミジャノメ、クロヒカゲ、チャバネセセリであった。
 
(9月27日)晴れ一時くもり
前回やや写真が小さかったので、キマダラモドキに再挑戦する。9時現地着。道中、吸蜜するナガサキアゲハ
イチモンジセセリ、チャバネセセリを見る。特にナガサキアゲハの個体数が非常に多い。まるで南国にでも来
たような気持ちになる。いざ雑木林に突入。藪をかき分けかき分けすること20分。比較的新鮮な個体が同時
に2頭飛び出す。2兎を追うものは1兎も得ずの諺にもあるように、1頭に的を絞り追跡する。葉上に止まっ
たところをうまく撮影出来た。何とか全開写真も撮りたかったので、更に執拗に追跡する。とりあえず翅を開
いてくれたのだが、翅に光があたりすぎてひどい写真になってしまったため、掲載を断念する。ここでの目撃
種は、上記の他にキチョウ、スジグロシロチョウ、コミスジ、メスグロヒョウモン、クロコノマチョウであっ
た。たっぷり時間があるので、このポイント周辺を1時間ほど探索したが、前述した以外に、ウラギンシジミ
を見ただけであった。目の前を横切ったメスグロヒョウモンの♀を撮影出来なかったのがいささか残念だ。
 
(9月28日)晴れ
ぼちぼちアサギマダラがやって来る時期なので9時出発でマイフィールドに向かう。入口付近では、チャバネ
セセリとツマグロヒョウモンがテリ張り合戦。上空にはナガサキアゲハの♂個体が優雅に飛翔している。アサ
ギマダラポイントは結構遠い。ゆっくり歩いて往復で3時間。日頃の運動不足解消にはもってこいである。付
近まで来るとヒヨドリバナが咲き乱れ、多数のミドリヒョウモンが吸蜜に来ている。しかし肝心のアサギマダ
ラの姿は見えない。最も多く訪れるポイントで30分待つも結局NULLであった。楽しみは来月にとってお
こう。本日の目撃種は上記以外に、アオスジアゲハ、キチョウ、モンシロチョウ、スジグロシロチョウ、コミ
スジ、ホシミスジ、ルリタテハ、アカタテハ、ヒメウラナミジャノメ、ヒメジャノメ、クロヒカゲ、ナミヒカ
ゲ、ベニシジミ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミ、イチモンジセセリであった。