(7月5日)雨帰宅後くもり
昨年空振りに終わった池田のクロヒカゲモドキでも狙おうと考えていた矢先、HP仲間のM氏からこの蝶
の現場写真付きポイント情報のメールをいただく。昨年私がNULLであったことを覚えておられたよう
で、本当M氏には感謝感謝。ということで、本日はこの蝶狙いということになった。6時起床。しかし、
あいにくの小雨模様。インターネットでポイント付近の天候を調べてみると曇りの予報だったので決行す
る。鉄道の最寄り駅に着いてみると、完全に本降りで全く止む気配がない。バスに乗ろうか、このまま引
き返そうか若干迷ったが、ポイントを確認しておけば次回楽なのでバス+歩きで、8時30分現地到着。
そういえばこの場所昨年も通った記憶がある。やはり見落としていたのだった。この天気なので何にもい
ないのはわかっていても、約半時間周辺を探索する。意外にも一頭の蝶が雨中元気に飛び回っていた。ホ
ソバセセリである。初めて撮影する蝶なので急に元気が出てくる。やはり雨中でもフィールドに行くべし
良い経験になった。本日の目撃種はホソバセセリのみであった。明日も天気が悪そうである。ガックリ。
 
(7月6日)くもり後晴れ
先週N師匠から、「クロシジミもう発生しているよ」との連絡を受けたので、本日は地元奈良県へ二人で
撮影に行く。どんよりとした天気でいっこうに飛ぶ気配がない。共に持参したシバキ棒であっちの木、こ
っちの木とたたいてみるが全くのNULL。N師匠によると、この蝶は日によって微妙にポイントがかわ
るそうである。仕方なくこのポイントから200bほど離れた別ポイントに移動。再度たたき始めると、
いましたいました、黒っぽい蝶が飛び出す。しかし結構スピードが速い上に、下草や、射程距離内の葉に
なかなか止まらず撮影に苦労する。望遠で撮影した1枚がかろうじて本種だとわかるレベルであったので
掲載する事にする。本日の目撃種は、キチョウ、ミドリシジミ、クロシジミ、ジャノメチョウ、ツマグロ
ヒョウモンであった。
 
(7月12日)雨時々くもり
先週並びに昨年のリベンジのため、再度クロヒカゲモドキフィールドに向かう。8時現地着。やはり雨。
今年の梅雨は本当にしつこい。梅雨のシーズンは最も多く蝶が観察できるので、嘆いている蝶屋さんもき
っと多いはず。本日は雨が止むまで待つことにする。1時間半待って雨があがったので、M氏に教えてい
ただいたポイントに突撃する。背丈ほどあるススキをかき分けかき分け探すもホソバセセリがチラチラす
るだけで目的とする蝶には会えずじまい。この天気だから当然の結果というところか。本日の目撃種は、
スジグロシロチョウ、ヒメジャノメ、ヒメウラナミジャノメ、ナミヒカゲ、コミスジ、アオスジアゲハであった。来週以降は
特に目的とする蝶も見当たらない。マイフィールドにでも行ってみようかな。
 
(7月19日)雨後くもり
本日も天気が悪そうだったので、ゆっくりと8時起床。9時出発でマイフィールドに行こうと思っていた
が、9時前から雨が強くなり、出発は11時半になってしまった。この時期特に狙いたい蝶はいないが、
スミナガシの第二化でも観察しようと思い、スミナガシポイントに午後1時半に到着。約2時間、カミキ
リ他甲虫類の撮影で気を紛らわせながら待つも、いっこうに姿を見せる気配はなかった。帰り道、数少な
い樹液の出る木にオオムラサキが食事に訪れたところを撮影出来たのがまだしもの救いか。本日の目撃種
は、キチョウ、スジグロシロチョウ、ナミアゲハ、キアゲハ、クロアゲハ、ナガサキアゲハ、アオスジア
ゲハ、(ミヤマ)カラスアゲハ、オオムラサキ、アカタテハ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、クロヒカゲ、ナミヒカゲ、
ルリシジミ、ヤマトシジミ、ウラギンシジミであった。今週いっぱい晴れマークが出ていない。本当いやになる。
 
(7月20日)くもり時々晴れ
昼前から用事があるので、本日は山には行けない。こんな日に限って比較的天気が良いのも皮肉なもので
ある。しかたなく午前は愛犬ミュウといつもより長めの散歩。周辺の公園を全部制覇したが、暑さのせい
で蝶影は薄かった。本日の目撃種は、ナミアゲハ、クロアゲハ、ツマグロヒョウモン、ヒメジャノメ、
ヒメウラナミジャノメ、ベニシジミであった。
 
(7月21日)雨後くもり後晴れ
昨年の8月に二度訪れた、奈良県生駒郡の無名ポイントに久しぶりに行ってみることにする。イシガケチ
ョウのテリ張りポイントに10時到着。半時間待つも天気のせいであろうか、全くのNULL。いたのは
ホソバセセリ、コチャバネセセリ、ダイミョウセセリ、セセリ3兄弟のみ。次に昨年オオムラサキを見た
ポイントに移動。キアゲハのテリ張り、その他ベニシジミ、スジグロシロチョウ、キチョウ、クロヒカゲ
ナミヒカゲは見るものの、これ又空振りであった。何となく消化不良であったので、マイフィールドに行
く。通常は登りのコースをとるが、本日は山頂からの下りのコース。午後3時、一昨日のスミナガシポイ
ントに到着。残念ながらテリを張りに来たのはスミナガシではなく、オオムラサキであった。この蝶マイ
フィールドではさほど珍しくはないが、飛翔する姿は何度見ても飽きない。♂2頭が激しく縄張り争い。
ツバメを追いかけるシーンにも遭遇する。逃げるツバメもどうかしていると思うが。そうかと思うと、テ
リ位置から少し離れた林間を巨大な♀個体が婿探しに偵察飛行。首を上げた姿勢で1時間以上もこの地に
いた。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、キアゲハ、モンキアゲハ、コミスジ、ゴマダラチョウ、ツマグロ
ヒョウモン、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、ヤマトシジミ、ルリシジミであった。ああ本日もよく
歩いた。帰宅してシャワーを浴びたあとの1杯のビール、いつになくうまかった。
 
(7月26日)くもり後晴れ
前々から行きたいと思っていた高槻市のフィールドに7時半に出発する。ここはゼフで有名な所で、アカ
シジミ、ウラナミアカシジミ、ミズイロオナガシジミ、オオミドリシジミ、ウラゴマダラシジミ、ウラジ
ロミドリシジミ等を産するそうである。今はシーズンオフなので、ミヤマカラスアゲハの吸水でもと、淡
い期待を胸にして現地に到着。川沿いのハイキングコースを2往復したが、普通種のオンパレードであっ
た。ここでの目撃種は、アオスジアゲハ、モンキアゲハ、オナガアゲハ、ウラギンシジミ、ヤマトシジミ、ルリシジミ、
サトキマダラヒカゲ、クロヒカゲ、ヒメウラナミジャノメ、コジャノメ、コミスジ、コチャバネセセリで
あった。次にマイフィールドに向かう。先週とは別のスミナガシポイントに3時到着。採集者が一人来ら
れており、いろいろと話をする。偶然にもこの方は高槻市から来られており、午前の経過を話すと、「今
日行かれた所はただのハイキングコースで蝶の方は全然ですよ」との事。親切にも高槻のポイントについ
て詳しく教えていただく。来年また行ってみよう。この方もスミナガシ狙いであるが、スレのオオムラサ
キがやたら多いだけで、本命はいっこうに現れない。午後4時半やっと1頭目が登場。何とか撮影はした
がやっぱり写りが悪い。5時過ぎまでに3頭観察出来たが、やや気温が低いせいか、いつになく数は少な
かった。明日もお馴染みの前田君とマイフィールドに行く予定である。ここでの目撃種は、ナミアゲハ、
アオスジアゲハ、クロアゲハ、カラスアゲハ、ミヤマカラスアゲハ?、モンキアゲハ、キチョウ、スジ
グロシロチョウ、モンシロチョウ、コミスジ、アカタテハ、ツマグロヒョウモン、スミナガシ、オオムラ
サキ、ダイミョウセセリ、ルリシジミ、ウラギンシジミ、クロヒカゲ、コジャノメ、ヒメウラナミジャノ
メであった。
 
(7月27日)晴れ
午前10時マイフィールドの最寄駅で待ち合わせ。中1の前田君と福山君がやって来る。二人に会うのも
久しぶりである。中学生になってからは、塾とクラブで忙しいということで、夏休み中も自由になる日は
2〜3日ということであった。この時期マイフィールドはめぼしい蝶もいないが、昨日も行ったポイント
に行くこととなる。着いてしばらくして、この地でよくお会いする蝶屋さんがやって来られた。早朝より
クロヒカゲモドキ狙いで、私が今年2度も空振りしたポイントに行ってきたということで、採集品を見せ
ていただいた。何と6頭。「しまった。昨日にでも行っていれば撮影出来たのに」と悔しがることしきり
であったが、顔には見せず。その中の一頭が、前翅裏面の眼状紋が4対あるタイプだったので、なお一層
悔しい思いをする事になる。二人の中学生は、完品のカラスアゲハ、やや新鮮なオオムラサキ等を採集し
上機嫌であった。本日の目撃種は昨日とほぼ同じで、昨日見なかった種類は、キアゲハ、ジャノメチョウ
サトキマダラヒカゲ、ムラサキシジミであった。さあ来週から8月。どこに行こうかな?