天満と烏丸のコミュニケーション



内容 台詞
♯01 一学期。
“行かないで下さい お願いします。”と書いたラブレターを送るが、差出人の名前を書き忘れる。
しかし、烏丸はこの願いに応えている。
烏丸「やっぱり名前が書いてないや」

天満『しまった───!!!』
♯04 図書館の本を使って“スキ”という字を読ませようとするが、失敗。
その代わり、名前を呼んでもらえるようになる。
烏丸「それじゃ… 塚本さん」

天満「うん… またね烏丸君!」
♯07 一緒に自転車通学しようとするが、追いつけない。 天満「烏丸君!? ヤダ ちょっ… 速!!」
♯13 矢文でラブレターを送ろうとするが、失敗。
その代わり、銀行強盗犯の人質にされた烏丸を弓矢で救助する。
天満「違うんだってば〜〜〜!!」
♯14 バスの隣の席に座ろうとするが、失敗。 天満「あれえ? 烏丸君! どこいっちゃったの!?」
♯15 相合いガサで帰ろうとするが、烏丸はカッパ(河童)だった。 天満「わ…私と一緒のカサで帰らない!? ぜ…絶対嬉しい…じゃない…楽しいと思うな」
特別
長編
眠りながら告白する天満だが、相手は播磨。 天満「好き」

播磨「え゛… あ あれ?」
♯24 烏丸の好物のカレーを弁当に差し出すが、ルーを忘れてしまう。
しかし、烏丸がオニギリを握って一緒に食べてくれる。
天満「え… オニギリ?」
♯32 烏丸と毎日一緒にカレー弁当を一緒に食べていたようだが、自分とカレーを比べられてカレーの方が好きだと言われてしまい、泣いて逃げ出す。しかも追っかけてきてくれない。 天満「わ 私とカレーどっちが好き?」

烏丸「カレー」
♯39 仲直りしようとしていたのに、烏丸の雨具が気になって“カッパって間違いじゃないの?”と指摘してしまいそうになる。
しかし、烏丸はその慌てぶりを“自分に置いて行かれて独りぼっちになるのが嫌だから”だと受け取り、カッパセットを貸してくれる。

※ここで初めて、烏丸の「他人の心理を読むのが苦手」というジレンマが表現される。
烏丸「あれ…… ひょっとして間違えたかな」

天満「ううん… 間違いじゃないよ…」
♯58 夏休み明け。
ヒゲを生やした烏丸をなんとか受け入れようと自己暗示するが、ムリ。
しかし、そのヒゲは付けヒゲだった。
烏丸「あ… ついたままだった」

天満『やっぱりムリだよ──!!』

 
♯102 二人っきりになって会話ができなくなるが、ギターの弦で切った指を舐めてくれたり、倒れた天満をおぶって送ってくれたりする。

※♯32以前は烏丸と二人っきりで会話できていた筈の天満だが、ここでは緊張するように変化している。逆に烏丸は、このあたりから天満に対する接し方が親密さを増している。
天満『ど どうしよう! 会話ができないよ!』
描き下ろしオマケマンガ その3 二条丈、つまり烏丸自身の作による1ページ漫画。タイトルは『カメのように生きよう』。
“烏丸となんとか意思疎通を図ろうとするが会話が通じずに落胆する天満”と、“その天満の努力を促す烏丸”の様子が描かれている。

※ただのシュール漫画のように思えるが、見方を変えれば“烏丸が天満に対して抱いている気持ち”を漫画で表現した記録だとも言える。

烏丸は、天満に「自分を理解してほしい」と願っているのだろうか。
烏丸「カメ… …… いや… カレー」

天満「はっ そ そんなあ!!」

烏丸「………」

天満「…がんばろう」

烏丸「がんばって」
♯109 サバゲーで烏丸の為に自害しようとする天満だが、烏丸はそれを止める。 烏丸「ありがとう塚本さん… でも… 退くのは僕だと思う──」
♯111 文化祭前の会話。
天満は烏丸の内面を指摘するが、烏丸は自分の内面を把握できていない。
この後、天満は紅葉の葉をプレゼントして、烏丸は無言でそれを受け取っている(心理描写は無し)。
天満「烏丸君は… こういうコトでハシャいでるトコ 見たことがないね……」

烏丸「うん……… 心はすごく喜んでいるけど 体がついていかないというか…」

天満「楽しい!!って叫べばいいんだよ! きっと!!」

烏丸「うん そうだね…」

天満「…大丈夫だよ! 私は烏丸君が楽しんでるって知ってるから!!」

烏丸「実を言うと… 正直……… どうしたらいいかわからないんだ… 塚本さんとはこうして普通に話せているけれど… なんだかまだ自分がハッキリしなくてね…」
10 ♯120 烏丸の誕生日。
烏丸の名前入りのケーキを食べてもらおうとするが、播磨の所為で失敗。
しかし、“烏丸の笑顔の写真”のプレゼントも含めて感謝され、一緒に帰ってくれる。

※天満の主観として「うまく誕生日を祝うことができなかった」というシコリが残っている点を除けば、烏丸は天満の気持ちを受け入れることができている。
烏丸「あれ… この写真は…」

天満「か 烏丸君 前に 自分は こ 心を表情に 出すのが にに 苦手だって 言ってたから!! こ こんな顔もできるんだよって 伝えたくて… プレ… プレゼントを…」

烏丸「…今日は本当にありがとう もう帰れるの? いっしょに帰ろうか?」

天満「う… うん!」
単行本未収録 ♯142 天満の誕生日。
パーティ会場に烏丸が居ないことで寂しい思いをする天満だが、播磨が烏丸を呼ぶ。
つむぎ「塚本さんって 烏丸君のどこが 好きなのかな? カッコイイといえば カッコイイけど かなり変わってるよね」

嵯峨野「ん── きっと天満ちゃん だけが知ってる いい所があるんだよ」
♯159 クリスマス。
播磨の所為でクリスマスプレゼントである巨大カレー皿が割れてしまい、泣く天満だったが、烏丸は皿の破片を受け取ってくれる。
しかし、謝罪する播磨のことを少し意識してしまう天満。
天満「メリークリスマス(めりーくりしゅましゅ) 烏丸君(からしゅまくん)」
♯160 烏丸と一緒に初詣。
最後のいい雰囲気を、播磨(が入った獅子舞)に邪魔される。
烏丸「塚本さん…」

天満「ん? なーに烏丸君?」
♯165 スキージャンプの人文字で“大スキ”と伝えるつもりが、“太スギ”と伝わってしまう。
しかし、(文字通りに誤解した上で)烏丸は人文字の“アリガトウ”を返している。

※♯39と似たパターン。誤解に基づいた意思疎通。ちなみにこの時点の二人はまだ“付き合って”いない。
烏丸「確かに僕は 太スギかも しれない」

天満「烏丸君 違うのっ!! ストックと帽子が 勝手にっ!!」

烏丸「いや いいんだ お正月太りが いけないのは ウスウスわかってた」

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