■下描きの行程

   
1.骨盤と背骨を描く。当然、男性と女性の骨盤の形状は全然違うし、体格によって背骨の曲がり方も違う。
 
         

   
2.内臓のアタリを取る(本当)。腸は骨盤腔の中に垂らす感覚で入れる。
たいてい、腸→肝臓→両肺、の順。腸は腹筋と腹側筋、肺は肋骨を描くときの目安になる。

         

   
3.肉付けの準備。鎖骨・肩胛骨・肋骨の形を意識して肩関節を入れる(ここはポーズによって、大袈裟に変形する部位でもある)。
肋骨と骨盤(腸骨稜)を筋肉で繋ぐ。股関節の付け根をつくる(恥骨〜腸骨に線を引く)。
この時は適当に描いているが、真剣に描くときは肋骨と骨盤の大きさの比率や間隔を、性別・年齢・体格から逆算してアタリをとるように心掛ける。
         



4.五体不満足な人を描く。ここからが本来のアタリなので、以前のアタリは割と無視する。


         

5.そこに頭部と四肢を追加。まだアタリなので適当。
頭は、頸椎と頭蓋骨(後頭部)の関節を意識してアタリをとる。でないと、首がズレることがしばしば。

         


6.やっと輪郭を描く。
ここでは描いてないが、太腿は膝関節と筋肉を意識し、二の腕は筋肉、腕先は尺骨・橈骨を特に意識する。
頭部は、「表情がつく面(顔面)」と、「頭髪がつく面(頭皮)」を意識して描き分ける

         


7.その輪郭を、更に無視するつもりで清書する(これは清書になってないが)。
ここから仕上げる場合、これをトレスして服を着せるなり、細かいディティールを追加する。
特に、手は別紙に大きく描いたものを参考にして付け加える。
 

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