―お泊まり―
ある日の午前11時。坂を登って、一戸建ての立派な門を潜り玄関へ…ではなく、家の後にまわり、垣根から分け入って、雫はいつもシルバがいる居間の窓を叩いた。やはり、シルバはそこにいて雫の姿を認めると鍵を開けて中に入れてくれた。いつも、玄関から来いと注意されるけれど、前に玄関からシルバを呼ぼうとしたら、なんだかそれが偉く照れくさくてできなかったのだ…。だってさ…こ、恋人に出迎えられるなんてさ…r(*^^*)ポリポリ
…ズズッと、ぬるくなったお茶を啜った。いつもの様に一呼吸置いて俺から話を切り出す。
「あのさ、今日泊まっても良い??」
「…なんだ?珍しい事もあるもんだな…」
…シルバは、口では、素直に答えてはくれないけど、俺の頭を撫でて目を細めて微笑んでくれるから、俺は、すごく嬉しくなる。…でも、恥ずかしくて、本音は絶対、言えないけどさ…
「さて…と、そうと決まったら…」
「――えっ?!」
いきなり、体が浮いて、俺はシルバにしがみ付く。シルバは、フッと笑むとこう言った。
「今日は、存分に楽しませてやるよ…」
…その時、俺が帰るとシルバの腕の中で暴れたのは、言うまでもなく。…が、ライオンのシルバの力には全くかなわなかった事も…いうまでもなかった。(T-T)
シルバの寝床では、正午だというのに布団が乱れて波を打っていた。
「あっ!!もぉ、やめ…苦しっ…」
「…もぉ、ギブアップか?…」
ククっと笑うシルバが憎たらしくて、雫は思ってもいない事を口走ってしまった…
「―違う!!シルバが遅いんだよ!」
雫は、ゆっくりと動かさせれる腰に文句をつけた。すると…
「…ほぉ…」
シルバの瞳が見る間に細くなり、妖しい光りを放った。
「せっかく人が長くもたせてやろうとしているのに、その言いざまか…。なら、望み通り…」
「――あっ!やぁっ!!」
呼吸も何もかもを無視したその激しい動きに俺は、本当に、本当に!!、シルバにギブアップを訴えた。
「―やっ、もうっ!」
「ん?なんだ?…これでいくなんて早過ぎるんじゃないのか?」
「―――ッ!!」
羞恥と怒りで真っ赤になった雫にニヤリと笑ったシルバは、雫の雄をその手できつく戒めて、頂点を目指し、ラストスパートを掛けたのだった。
「…もぉ…信じらんねぇ…」
ボーっとした頭とだるくなった体。喉も痛い。…それもそのはず、今は午後5時。…あの嫌〜なシルバの行為が終えてほっと息をつけばもう一度された。…それが終ってまた、もう一度…。…また、一度…?
「―って!!一体、何回したと思ってるんだ!!」
喉のイガイガも何のその。俺がシルバに怒鳴ると
「……なんだ?まだ、足りないのか?」
と余裕(?)な笑みで返されてしまった。俺は、頬を引きつらせ、
「ほ、本気で言ってないよな?」
「ん〜?まぁ、もうワンセットを2回位なら時間もあるしな〜。」
ニッとやけにさわやかな笑顔を見せたシルバに…俺は、俺はっ!!
「ふざけるな〜〜〜っ!!」
と…残っていた全体力をかけて叫んだのだった。(T-T)
…分かりやすく説明いたします。シルバが言うワンセットというのは、シルバが満足するまでであり、最低5〜6時間はかかります。…一応、ライオンですので…(^_^;)