―3000ヒット、リクエスト品―
「澪、疲れたか?」
「えっ?ううん、そんな事ないよ。龍哉こそ、ずっと運転して、疲れたでしょ?」
中居さんが、煎れてくれたお茶を飲みながら、二人でちょっと、休憩。
「いや、俺はそんなには…。この後どうする?夕飯の前にどっか近くにでも行くか?」
…龍哉は、仕事には電車通勤で、めったに車に乗らないから疲れていると思う。それでも、優しく微笑みながら聞いてくれる。
「うーんとね、どっちかって言うと、俺、お風呂にゆっくり、入りたい。」
「風呂…か。いいよ、そこの引き戸の中に浴衣があるからそれを着て行こう。」
「うん。」
龍哉の言う引き戸を開けると二人分の浴衣や帯、歯ブラシなどがセットになって置いてあった。俺は、旅館に泊まったことがないから、当前、浴衣の着方を知らない。そこでふと、着替える…という考えが頭に浮かんで気付いた事。…それは、この部屋は、和室で部屋が一つしかない事。一応、襖があって、区切られてる所があるけれど、その先は、二つの椅子と机があってすっごく狭い。…ここで着替えるってことは、この部屋でってこと?!トイレで隠れて着替えるっていうのも出来るけど、そんな事するのも変だし!!…はっきり言って、龍哉には、何度も体を見られているし、普通にいつも着替えていたはずなんだけど!!だけど、なんだか、急に恥ずかしくなっちゃって…俺、一体どうしちゃったんだろう???
「澪…?」
ピキ―ンと浴衣を握り締めたまま動かない俺を不信に思った龍哉が近くに来ていた。俺は、すっごくビックリして、
「ひゃ…!!」
って変な声を上げてしまった。自分でも分かるほどに顔が熱くなっていく。…俺、緊張してる??どうして??
「澪…?どうした??」
今度は、龍哉が俺に肩に触れながら聞いてきた。ビクンと体が跳ねてしまい、慌てて
「え…あ!!あのね、浴衣の着方がわからなくって!!」
と半ば嘘じゃない、いい訳をした。龍哉は、俺の行動を不思議そうにしていたけれど、
「ふーん、じゃ、俺が着せてやるから、服を脱いで。」
「!!」
「ほら…」
俺の着ている服のボタンを外しながら、龍哉が他のも…と促す。俺は、すっごく恥ずかしくて俯いていたけど、震える手に龍哉が気付かないように祈りながら服を脱いだ。龍哉は、俺が、下着だけになると、浴衣の腕を俺に通して前を合わせ、丈が長いから折るようにして、短くしてくれた。帯を締めるために龍哉が俺を抱きしめるように屈んでしてくれたけれど、龍哉が俺の首筋から後ろ覗く様になって、龍哉の息を凄く近くに感じた。…終わると同時に俺は、足の力が抜けてしまい、その場に座り込んでしまった。龍哉は、俺が疲れて座ったものだと何も言ってこなかったけれど、その代わり、自分も着替えだした。俺は、その姿をまるで食い見るようにじっと見てしまった。だって、目の前で脱がれていく服と、現れる龍哉の体にすっごく、ドキドキして…浴衣を着た龍哉に見惚れてしまってたんだもん。
…着替え終わった龍哉に手を差し伸べられて立ち上がった俺は、一緒にお風呂に入った。その間中、ヤッパリ、ドキドキは止まらなくて。それどころか龍哉の裸をまともに見てしまってから、ずっと直らなかた。一体、俺どうしちゃったんだよ?と今日、何度も言っている自問を俺は、繰りかえした。