私は、台所にルイと一緒に行き、いちいち、召し使いを出して買いに行かせるのは、面倒だったので材料を魔法で出した。―私は、ルイの姿をイスに座り、見ることにした。ルイは、もう、死んでいる魚や刈られた薬草にしきりに
「ごめんね!!ごめんね!!」
と謝っている。…もう、息絶えたものなのだから食べる事は許されないが、天使は、変な話しだが調理は、許されているのでそんな事しなくて良いのだが…まぁ、そこがルイの良い所ですしね……謝った後、ルイは、調理を始めた。
―30分後―
…うう、ディークがジッと、背中を見てるのが分かって手が震えちゃう!!―後は、お魚を切って焼くだけだけど、お魚を切るのって難しいよぉ(涙目)
とルイが悪戦九頭していると、魚がすべった。
「―っ!!」
―ルイの様子にがたんっと、ディークがイスから立ち上がり、かけつけた。
「大丈夫ですか!!」
「…うん…大丈…」
大丈夫と言おうとするが、深く切ってしまったようで、傷口は、ツキツキするし、何より、血がツー…と指に流れてルイは、思わず涙をぽろぽろと流した。そんなルイにディークは、かなり慌てて、思わず―パクンっとルイの指を口内に含んだ。
「!!」
驚いたのは、言うまでも無く、ルイ。…ピキンと固まった。そんなルイの指をディークは、舌で優しくなぞる。
「―っ…ぁ…デ、ディーク!!」
優しい舌だけれど、どこか愛撫されているようでルイは、焦って名前を呼んだ。ディークは、指を離し、ルイの鮮やかな紅色の血がついた舌で唇を一度なぞる。…すると、まるで口紅を纏ったかのように瞬時に染まり上がる。―その姿は、悪魔だからなのか…凄く綺麗で…恐かった。きっと、悪魔の持つ人を魅了する力を見せられたんだと思うけれど、全身の血が凍るような…そんな感じ。ルイが目を見開いてその姿に釘つけになっているとディークは、微笑んで
「…舐めてれば治ると言いますが、ちゃんと、魔法で治しましょう。」
と治してくれた。ルイは、今まで見た事のないディークの表情に動揺をしながらも料理を再開した。
「―出来たぁ!!」
やり始めて約1時間ちょっと。―でも、美味しいかどうかは、知らない。(涙)←味見できないし。でも、
「…ありがとうございます…凄く、嬉しいですよ。」
「―うん!!」(*^///^*)
喜んでもらえた!!頑張ってよかったぁ!!と思っていたのも束の間…さぁ、休憩と腰を下ろせば…
「…ルイ…こっちに来て下さい。」
何かな??何か、変なものでも入って他のかな??と不安になって近くに行けば、ディークの膝上に向い合って乗せられて
「―食べさせて下さい。」
「!!」
と内股をなぞりながら言ってきた。―ビクっとルイの腿が震える。
「本当は、口移しでと言いたいところですが…これは、仕方ありませんしね。…さ、よろしくお願いしますよ。」
にこーと微笑みながら手を進ませる。…エプロンの下に隠されたルイに直接、触った。
「―あ…ん!!―っだめぇ!!」
「早くしてくれないと、冷めてしまいますよ??」
ルイは、涙目でディークを一睨みしてから、震える手で食べさせる。すると、
「美味しいですよ。」
とディークは、幸せそうに笑ってくれたので、ルイもチョッカイを出されても頑張って最後まで食べさせる。ディークも残さずに最後まで食べてくれた。―まぁ、段々とチョッカイは、エスカレートしていたが…
「ご馳走様でした。」
ルイの頬に感謝のキスを落とし言った。ルイは、嬉しくて微笑み返したが、
「さて、デザートも残さずキッチリ食べましょうかね??」
「えっ??―デザートって??作ってないよ??」
そう言うと、ディークは、くすっと笑って
「いいえ、とびっきりのデザートが目の前に。」
「!!!」
―ルイが美味しく最後の最後まで食べられちゃったことは、言うまでも無い。