―カチャカチャとベルトを鳴らしながら全裸になるために衣服を脱いでいく澪の姿に目が釘付けになる。
「…龍哉…」
艶のある声で誘う。俺が、引き寄せられるようにベッドに横になると澪は、いつも見せるあどけない笑顔ではなく、妖艶な笑みを浮かべながら俺の上へと覆い被さる。澪は、俺のシャツのボタンを外しながら胸元に軽いキスをくり返し、一度、顔を上げて俺と唇が重なるかどうかのところで
「……欲しい…よ…」
と囁いた。その瞬間、ゾクッと背筋を強い快感に襲われた。俺は、自分の指を澪にもう一度、嘗めさせて澪のお下半身へと手を伸ばす。澪は、俺の腹部の上に跨ってその行為を受ける。…後蕾に指が触れた瞬間にヒクンとそこが蠢き、俺は、指を慎重に入れていく。澪は、
「う…んっ……あっ!!…」
と眉を寄せ、生理的な涙に濡れた睫毛を震わせるながらも歓喜の声を上げる。…指で最奥に触れた時、大きく澪の体が揺れた。
「ああ…っ!!」
体、全体を小刻みに震わせる澪は、俺の指をきつく締めつけて恍惚な顔を浮かべる。
「龍…や……ぁ…ん!!」
ぐっ!!と押し上げるように指で刺激して、内壁を掻き回すように動かす。
「―あん…やっ!!……い・・く…」
「いいよ。一回、いっといた方が楽だろ?」
「…ッ……」
俺がそう言うと澪は、しきりに「嫌々」と首を横に振る。
「澪??」
「い、や…ぁ…龍…哉と…良い」
瞳に溜まった涙を頬に伝らせ、途切れながらも、気持ちを一生懸命伝えようとしてくれているのが凄く、愛しい。
「…澪…」
何度も名前を呼んで、澪の後蕾に自身をあてがい、一気に貫いた。澪は、初めて感じる深く、激しい衝撃に声にならない悲鳴を上げた。
「澪…辛いか??」
澪は、初めての騎乗位に「あっ…くっ…」と激しい呼吸を繰り返して答えない。
「…一度、抜こうか??」
「ッ―嫌!!…お願…続けて…」
きゅっときつく締めつけられて、一瞬、持っていかれそうになったが歯を食いしばって耐えて…俺は、澪が慣れるまで浅いピストン行動を繰り返し、澪のペニスが、また、熱を放ちたくなるのを待った。
「あ…あ…あ!!」
「……ッ…!!」
白濁した性を澪が放ち、俺も澪の中に全てを弾けさせた。――ふら…っと澪の体が俺のほうに崩れ、俺は、澪を抱きしめる。澪は、体が落ち着いていくと同時に眠りへとついていったのだった。…俺は、余韻を少し、楽しんだ後、澪の中から出て澪の体を清めてやった。その途中、澪は、俺を寝言で呼んだのだが…なんで、こんなにもギャップが激しいのだろうか…と思わせるほど、さっきの俺を呼ぶ声とは、全く違う声だった。…俺は、この先、酒を飲んだ澪に翻弄されて抵抗も出来なくなってしまうのだろうか…と嬉しいような情けないような、複雑な気分だった。
「……まぁ、全ての澪を知れるなら…」
何があっても良いか……と惚れた弱みのような気持ちで、ベッドの眠る、時に妖艶な小悪魔の顔を覗かせる天使にキスをした。
後日…澪は、少しばかりの頭痛と腰の疼きを不思議そうにしていた。つまり…記憶がないようだった。全く…とんでもない天使だよ、お前は…と俺は、苦笑いを零した。