―おせちは玉手箱っ?!―

 

「おいしそう〜〜!!」

にっこりと幸せそうに笑うベルは、手を合わせた。

蓋を開けた三重のきれいなおせちの中には、ブラッドお手製のおせちと、ベルが作った少しこげてしまった、だし巻き卵がはいっている。――しか〜し!!そのだし巻き卵をただの出し巻き卵と侮ってはいけない!!……そう、このだし巻き卵にはお姉ちゃんから貰った”魔法の薬”が沢山入っているのだから…(ベルが難しいだし巻き卵を一回で作れたはずもなく、その失敗作は、全てベルのお腹の中に入っている事をお忘れなく(笑))

……?…なんだろ??…なんだか、体が…

「どうした??」

「―!―ううん、なんでもないよ。食べよ〜vv」

「ああ…」

ブラッドは不思議そうにベルを見たが、あまり深く聞く事もなく雑煮をベルに渡して食べ始めた。

 

 

お腹もほどよく埋められた頃、食べる前に比べて、ベルの体は全く違うものへと変化していた。

「あっ?!」

―カランっとベルの持っていたお箸が落ち、拾おうとするのだが指先が上手く動かない。

「……なん…でっ?」

自分の体が上手く動かせない事を不思議に感じながら、なんとか拾おうとしていると近くに立ったブラッドが箸を拾ってテーブルの上に置いてくれた。

「ありがとう〜」

…なんだか、声も震えてる??…ベルは内心、首を傾げた。

「…ベル?…どうしたんだ??」

そんなベルを不審に思い、顔を覗き込む。そして…ブラッドは一度、ゴクリと喉を鳴らして唾液を呑み込んだ。

「…ブラッド??」

自覚がないのか、不安そうに自分を見上げるベルは…濡れた瞳が揺れ、頬が上気していた。それを見詰めた後、ブラッドは桜色の頬を軽く撫でてみた。すると、ベルは少し、体を跳ねさせてさらに瞳をギュッと閉じて溜めていた涙を零れさせた。そんなベルの反応に胸を酷く高鳴らせながらそのまま手を熱くなったベルの首筋にはわす。

「あっ…!!」

途端に過剰とも言えるほど、ベルは肩を揺らして声を上げた。…それは酷く艶やかで魅せられる声だった。

「…ベル…」

ブラッドはなぜ、急にベルがこんな状態になったのか理由を探しながらも、止められそうにない欲を自分の内に感じた。…体が…熱い…

「―っ…ブラッド…僕、おかしくなっちゃった…?…」

不安な縋るような瞳を向けられてブラッドは、言葉に詰まりながらも「大丈夫だ」と答え、優しいキスを紅く色付いた唇に与えた。ゆっくりとした口付けは、次第に荒々しく、深くなり、ベルはブラッドの背中に縋るように手を伸ばした。だが、ベルはキスを嫌がるように首を強く振った。そして…

「―もっ、…ダ…メ…我慢できないっ!!」

…一瞬、何が起こったのかブラッドには分からなかった。…分かったのはベルのズボンが濡れて、ベルの呼吸が荒く吐き出されている事だけだった。

…もしかして…

「…いったのか…??」

「……んっ…」

ブラッドの言葉にピクッと体を震わせたベルは、顔を真赤にしてポロポロと涙を流した。

「だ…て、我慢できなっ…ぼ・・く、体、変に…っ…」

ふえっと子供が泣くようにベルが泣き出した。まるで、感情が全くコントロールが出来ないように…。…ブラッドは、ベルをそっと抱きしめて、次々と流れ出してくる涙を指で拭ってやった。

「…責めてるわけじゃない…大丈夫だから…一緒に寝室に行こう?…なっ??」

「…んっ…」

―コクコクと何度も頷き、ベルはギュッとブラッドの首に腕を廻した。ブラッドは、ベルを抱かかえると寝室へと急いだ。……そう、ブラッドは怒るどころか、嬉しかったのだ。…ベルの体は今も心配だが、何もしないでキスだけでいったベル。それが、自分をベルが深く感じてくれた事のようで…

「ベル…もっと感じてくれ…」

ベッドに降ろされたベルは、自分の体を這う、ブラッドの手に声を上げた。…次第に体の中に疼きが出来てきて、ベルは自らブラッドに体を擦りあわせた。…先ほどいったばかりのベルの雄は、すでに張り詰めて、涙を流している。

「あっ!やっ…ブラッ…僕…」

いつもなら果てた後は、ぐったりとしてしばらくは動けないはずのベルの体は、ブラッドを求めて淫らに揺れていた。ブラッドは、自分の限界が近い事を感じるとベルの蕾に自身をあてがい

「ベル…少しキツイかもしれない…」

「…っ?――あっ!あぁっ!!」

「――っ!」

…十分に慣らされていなかったベルは、下肢に痛みを覚えたが…熱に浮かされ、ブラッドのいつもよりも荒々しい愛し方にのめり込んでいくうちに忘れていった。

 

 

 

…日も暮れ始めた頃、何度となく愛し合った二人は、ベッドの中で抱きしめ合いながら眠りについていたが、ブラッドが起き上がり、ベルを起こさないようにゆっくりと抱きかかえて一緒にお風呂に入り、体を流してやりました。…そう、その時のブラッドの顔は、酷く優しかった。なぜなら

――好きっ…ブラッド…大好きっ…

と何度も何度も、自分に言ってくれたベルが…愛しくて溜まらなかったのです。


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…え〜と、結果から説明させて頂きますと”魔法の薬”はのんびりした二人には、良いスパイス(刺激)になったようです。が!、「媚薬」が題の小説としては物足りない落ちになってしまったかもしれません(^_^;)。リクしてくれた瑠香さん、ごめんなさいです!(UPするのもすんごく、遅くなったけど)日々、精進したいと思います!!