―クリスマスのレシピ―
…クリスマス…それは、恋人同士にとっては特別な日。さて、ベルはあと数日でその日がやってくるのを前にして去年の事を思い出す。ブラッドが美味しいご飯を作ってくれて、プレゼントは指輪だった。それに対して自分はツリーの飾りに…プレゼントは”首にリボンをした自分”だった。それはお姉ちゃんが教えてくれた事であり、実際ブラッドも喜んでくれた(^///^)……だから、良いんだけど…でも!!
「今年は違うんだから!!」
<(`ヘ´) >ムン!!と気合(?)を入れたベル。…が…
「どうしたらいいのぉ〜??」
とまたもや、路頭に迷う事に(笑)…さてさて、そんな時に助けてくれるのは、いつもはちょっぴり意地悪だけど本当は優しいお姉ちゃん!!ベルは今日も助けを求めて実家へと帰って行きました。
「……でね??どうしたらいいのかなぁ〜??」
ベルは、テーブルで熱いお茶を啜りながらお姉ちゃんに相談している。
「…そうねぇ〜。」
とお姉ちゃんは真剣な顔をして相談に乗っている……”振り”をしていた。というのも、まぁ、ちゃんとベルの事は考えているのだが、ちょっとしたイタズラをベルにばれないように成し遂げるためであった。…そんな事など全く知らないベルはブラッドを喜ばせるためのことで頭が一杯だ。
「お姉ちゃん、僕さ、お祝いの料理とかってあんまり上手じゃないんだけど、ブラッド喜んでくれるかなぁ〜??」
「―もちろんよ!!可愛い恋人が作ってくれるんだもの〜。喜ばないわけがないじゃない??」
お姉ちゃんはにっこりと優しい微笑みを見せて言った。そして…
「でも、作ってる最中から気配りがないとね??…だ・か・ら!…前みたいに裸エプロンして作ってあげなさい。」
「えっ?!」
「そういう気配りがあるのとないのとでは、全然、料理の味も相手の喜び方も違うんだから!!絶対しないと!!」
「う・うん!!」
真剣な顔で話す姉にこれまた、真剣にコクコクと必死に頷き、メモまでとってるベルちゃん(笑)
「でね…これが、私からのプレゼントvv」
―コトンと置かれたビンの中には淡くオレンジかかった粉が入っていた。
「……??……」
「これはね??恋人同士がもっと仲良くなれる魔法の薬なのよvv」
「―え〜!!」
うそ〜!!と物凄く、驚いているベル。……そんなベルを見てお姉ちゃんの目が妖しくキラリ☆と光り
「なんて言ったって、魔法のお薬なんだから、心をこめて料理の中に混ぜるのよ??そうしないと効き目が半減してしまうから、気をつけるのよ??」
「―うんっ!!お姉ちゃん、ありがとう〜vv」
ベルは嬉しそうにその薬をカバンの中にしまった。でも…問題は、まだ残っている…
「あっ、でも、プレゼントはどうしたら良いのかな??」
嬉しさでピン!!っと立っていたベルの耳がまた、ヘナヘナと折れてしまった。
「――それなら、お姉ちゃんに任せておきなさい!!丁度、良いものを知ってるから当日にちゃんとラッピングもして届くように手配してあげるわ(^ー^)」
「―――良いの?!…お姉ちゃん、本当にありがとう〜。」
ウルウルとじんわり感動の涙で濡れた瞳のベルは、何度も何度もお礼を言って、森へと帰って行きました。