ぎゅー!!っとしがみ付きながら寒さで震えていた体が次第に湯の温かさを受け入れて、正常になる。まぁ…恐さで相変わらず、しがみ付いてピクリともしないが…俺は、雫独自の温かさを心地よく思い、しばらく抱しめたまま動かなかった。―先に口を開いたのは、雫だった。

「…ぁ…」

ゆっくりと俺の肩に手を置いたまま顔を上げる。雫の顔は、真っ青だった頬が綺麗な桜色になり、瞳は、なんとなく寝むそうにとろんとしていた。

「…もう、大丈夫か??」

なら…上がって体を洗え…と少し、心の中では、残念に思いながらも言おうとし、体を離そうとしたら…

「…んっ…」

イヤイヤ、と頭を振るう。そして…

「…気持ち良い…から…もっと…」

―こうしていて…と擦り寄るように俺の首筋で甘えた。…こんな風に言われて、体が反応しないはずがない…それも、雫は、俺の股間の上に座っていて、雫のちょっとした動きが、直接、快感を少しずつ与えてくるのだから。

「……もっと、気持ちよくしてやろうか??」

ボォ―っと俺に身を預けている雫の耳に囁く。…雫は、シルバの掠れた声で囁かれて体が熱くなったのを感じた。

「…もっと??」

よく頭で理解していない顔で首を傾げる。―シルバは、雫の体に手を這わせた。

 

「…ん…あ!!っ…そんな…」

潤んだ縋り付くような瞳で俺を見る。だが、その甘い誘惑のような表情でそんな良い声を聞かされて今更、我慢など出来るはずがない。俺は、意思を主張している軸には、手を触れずに後蕾に手を伸ばした。雫は、その淵に軽く触れる俺の指にヒクンっと震わせ、よけいに男の欲を感じさせる。

「…腰を浮かせるんだ。」

シルバは、王と呼ばれるにふさわしい動物の絶対的な声で耳に囁く―この声に逆らう事など誰も出来ない声で…

雫が言う通りにした時に自身を宛がい貫いた。

「―ああ!!」

今までは、とろんと夢心地だった瞳が見開かれ、嬌声のような声が上げる。…その雫の声が甘く…甘い声になるまで何度も何度も深い所まで貫き己の欲をシルバは、雫へと注いだ。

 

頭上からシルバの意地の悪い笑い声が聞こえる。まだ、ボォ―っとして気持ち悪い頭を我慢して目を開けた。

「…何??」

俺は、不機嫌な声で睨み付けた。すると

「…いや、つくづくお前は、風呂に嫌われているようだな。…こんなにものぼせるだなんて…」

まだ、ククッと笑いながらそんな事を言ってくる。そう、シルバは、俺が湯でのぼせたのとシルバにされたことの所為で意識を飛ばした後、俺の体と頭を洗ったって言うのにピンピンしてる。俺は、ムカッときて、

「これは、シルバの所為だろ!!あんなことしなかっ!!…」

お風呂でのことを思い出してよけいに真赤になった顔をまだ、ひんやりとしたシーツに埋めて隠す。

「…俺の所為??…そうだな…じゃあ、責任を持って面倒を見てやろう…」

ベッドに腰掛けたシルバは、俺の耳に楽しそうだけれど…ちょっと優しい声で言った。俺が上目遣いで埋めていたシーツから顔を上げると俺に冷たい氷を唇でくれた。…ちょっとムカツクけど、今は、甘えていよう…


戻る