……ど、どうしよ〜〜!!!

ベルは顔面蒼白。今にも倒れてしまいそうな顔で、ただ、そこに立っていた。…その手には…やっとのことでラッピング出来たチョコ…。

「…開けた方が良いかな??…あっ、でも、余分のラッピングはないし…」

しおしおと垂れてしまったふわふわの耳。しょぼんと潤んだ泣きそうな瞳。…そんなに落ち込むなんて一体、何があったのかというと…

 

 

薄暗くなってきた夕方。せっせとチョコを完成させて、他にも頑張って料理を作っていたところ…

「――あっ!洗濯物、中に入れとかなきゃ〜〜っ!!」

と、思い出し、焦って外に出ようとした時

……ガッシャ――ンッ!!

とテーブルにアタックした上、ポトっとテーブルに乗っていたチョコを落としてしまったのである。

 

 

 

「中、大丈夫かな…」

そんなに厚みのないチョコレートだから心配は募るばかり。でも、ラッピングを解いてしまうと…。ベルは段々と本当に泣きそうになってきた。……と、そこにブラッドは帰ってきました。

 

「…ただいま。…ベル??どうしたんだ?」

帰ってきてもいつもと違い、顔を見せなかったベルを不思議に思いブラッドはベルに声をかけた。けど、

「…ベル??」

ベルは下を向いて、一向にこっちを見ない。…ブラッドはベルの顎を掴んで顔を見ようとした。すると…

「――っ!!ブラッド〜〜〜っ!!」

と突然に抱き着かれたのでした。必死にすがり付くかのようなベルを心配してブラッドは

「どうしたんだ?大丈夫だから落ちついて…」

と優しく微笑みながら声を掛けました。しかし、逆にそれがベルの感情を高ぶらせてしまったのか

「ぼ、僕…っ。ふっ…」

ポロポロと泣き出してしまったのです。

「…ベル…」

…ブラッドは内心、酷く動揺しながらもベルを連れてリビングへと行きました。

 

 

「…ぼ、僕ね、ブラッドにね…」

抱きしめたまま、ゆっくりと背中を撫でながらベルの話を聞き…問題のチョコを手渡されました。

「…開けるぞ??」

「…う、うん…」

まだ、ポタポタと涙を流しながら不安そうな顔をしたベルは祈るような瞳でチョコを見詰めます。

 

 

「…あっ…」

「ふっ…!!やっぱり〜〜っ!!」

ワッとベルは泣き出してしまいました。…そう、ハートは真っ二つ。

「ベル…大丈夫だから。…それよりもこれ、ベルが書いてくれたんだろ?」

「ふっ…っ…ぅんっ?」

ハートをくっつけ、ブラッドの指が差した所にはあの文字。

「そう…。でも、チョコが…」

「…チョコは割れてもベルの気持ちは変わってないんだろ?」

ブラッドはベルの顔を覗き込んで聞きました。もちろん、ベルは間髪開けずに

「変わってなんかないよっ!!」

と答えました。すると、とびっきりの笑顔でブラッドは

「…じゃあ、気にする必要はない。…すごく幸せだ…」

と言ってくれたのでした。

 

 

それから、ふわり…とブラッドの手が動いてベルの頭を撫でてくれて…すごく幸せそうに微笑むブラッドがいて…。……チョコが割れてしまった事は物凄く悲しかったけれど…見たかったブラッドの喜ぶ顔が見れた、大満足なバレンタイン。だから、キスをする前にもう一度…

 

「大好き」 と言おう。


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…なんだか、久しぶりに自分で考えたものを書いたので本当にこれで良いの?!と考えているうちに15日(泣)
バレンタインではなくなってしまいましたが最後まで読んでもらえて嬉しいです。ありがとうございました(^ ^)