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THE HOTOKE
〜仏像を見たらヒーローと思え〜
弥勒は釈迦の没後5670000000年後に復活します。
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今週の仏像 | 広隆寺弥勒菩薩半跏思惟像 |
弥勒菩薩をご存知でしょうか。 釈迦入滅後567,000万年(或いは576,000万年)に世に人々を救いに現れるといわれている菩薩です。 この数字は科学的に見ると太陽系の余命とほぼ一致するそうです。 そもそも、56億7000万年後なんて想像もつかないというか、人間も滅んでいそうですが、そんなときに人々を救いに現われてどうするんだろうと思わなくも無いですが。 案外、救いに来てみたけど、すでに誰もいなかったとかありそうでいやーんです。 というか、56億年後とかいわずに、さっさと救ってもらいたいものです。 そういえば、弥勒といえば、ビックリマンで聖梵ミロクというヤツもいましたね。 モンスター化すると巨大猿になるという、ありがたい弥勒菩薩を猿にする罰あたりな設定でした。 というか、巨大猿化ってことは、ミロクはサイヤ人ですか? さて。今回のトップ写真の広隆寺弥勒菩薩半跏思惟像は、なんと国宝第一号です。 その美しく優雅な顔立ち、むしろ女性的といえる丸みのある体は、まさに仏像彫刻の頂点ともいえましょう。 ドイツ人哲学者カール・ヤスパースは「人間の存在の最も清浄な、最も円満な、最も永遠な姿のシンボル」と絶賛したそうです。 また、その余りの美しさに、40年ほど前に大学生が頬擦りして薬指を折ってしまったというエピソードもあるほどです。 そんなことしたら、迷わず地獄に落とされそうです。 ともかく、この広隆寺弥勒菩薩半跏思惟像は、さすが国宝第一号だけあり、見るものを魅了する美が凝縮されています。 みなさまも、ぜひ死ぬまでに一度みておくことをおすすめします。 次回の「今週の仏像」は二世になって冷血面がいかつくなってしまったアシュラマンの原型こと、興福寺阿修羅像です。 お楽しみに。 |
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