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SS/アクレイムジャパン/’96.4.26/ガンシューティング | ||||||||||||||||||
●熱いぜ!エアロスミス ●突っ走ってるストーリー
もうのっけからあっちの世界に逝っちゃってます。 この世からロックを奪うって…このヘルガとかいう女王サマ、他にやることはないんでしょうか? きっと、なにかロックに深い恨みでもあるんでしょうね。 きっとそうです。そう思わせてください。
なんか最強の武器らしいです、「音楽」は。 どうやって戦うのかものすごく疑問ですが、とりあえず主人公は「音楽」を武器にヘルガとその仲間のNONたちを倒し、エアロスミスを奪回すべく戦うということらしいです。 それにしても「エアロスミス以外のロックバンドの立場はどうなんでしょう?」というツッコミはここでは無しですか? ●音楽こそ最強の武器だ! とりあえず、ストーリーを読んだところでゲームを開始してみます。 Aボタンを押すとマシンガンを発射。これで撃ちまくって敵を倒していくみたいです。 「これのどこが音楽なんだ?」と疑問に思いつつも、今度はBボタンを押してみます。 なんかCDを放り投げてるよ。 これが最強の武器・音楽らしいです。 気は確かですか? あまりの衝撃に、説明書を見なおしてみると… アイテム シルバーCD、ゴールドCD、レーザー・ディスク…との表記が。 …LDまで投げやがるよ。 LDは通常のCDより威力があるらしいです。 そりゃ、でかいし高いですからね、ええ。 もう好きなだけ突っ走ってください。 きっと今出たらDVD投げるんだろうな、と思うとなんだか切なくなってきました。 ●弾丸の雨あられ 最強の武器・音楽の正体に眩暈を起こしそうになりつつも、マシンガンとCDで視界に入る敵をすべて倒しつつ進めます。 進めていると、なんだかやたらと敵が多いことに気がつきます。 更に、敵は一度攻撃モーションに入ると延々と攻撃をしつづけてくることと、こちらにダメージ後の無敵時間が無いこと、 敵を倒しても無限に沸いて出てくるということにも気づきます。 倒しても倒しても沸いてきて攻撃してくるんで、もうどうしようもありません。 その割には一向に死ぬ気配無し。 どうも、このゲームはやたらと敵の攻撃が激しいのを、こちらのライフを異常に多くすることで無理やりバランスをとっているようです。 とーぜん、緊張感なんてさっぱり無くて眠くなるようなけだるい展開が続くことに。 クソゲーだ。 ●エアロスミス登場 そして最初のステージ中盤。プレイヤーは銃撃戦を経てライブハウスに突入。 悪の一団・ニューオーダーとの銃撃戦も更に激しいものとなっていきます。 と、更に進むとエアロスミスの曲が聞こえてきます。 そう、ここではエアロスミスがライブをしているんです。 彼らは悪の組織ニューオーダーと主人公の銃撃戦にお構いなしに歌いつづけます。 無数の死体の前で何事も無かったかのように歌いつづけるエアロスミス。 ミサイルを発射する車がライブハウスの中を縦断しても表情一つ変えずに歌いつづけるエアロスミス。 まさしく見上げた根性。プロのミュージシャンだけありますね。 逃げろよ。 こうして彼らは逃げられるはずの状況で歌いつづけた挙句に、わけのわからない組織・ニューオーダーに何の抵抗もせずに連れ去られてしまったのでした。 さっさと逃げりゃ、こんな展開にならずにすんだのに。 ●どんどん音楽とかけはなれていく展開 プレイヤーは誘拐されたエアロスミスを取り返すべく、その後、数々の難所を潜り抜けていきます。 まずは、ヘリコプターと銃撃戦(といっても、こちらの攻撃の大半はCDを投げつけているわけだが)です。 このヘリコプター、どう考えても回避不能なくらいにミサイルを撃ちつづけて来ます。 ミサイルを撃ち落とすことも可能なんですが、そうしていると肝心のヘリコプターを撃つ事が出来ないんで、結果として ミサイルには構わず、とにかくヘリコプターにダメージを与えて潰すという展開になってしまいます。 ヘリコプターもプレイヤーも必要以上にタフなので、はっきりいってめちゃくちゃ暇です。 このゲームはそういうゲームのようです。今後もボス戦はすべてこの展開です。 殺るか殺られるかの勝負!そこに防御という選択はない!!男らしいね!! ゲーム内でなく、リアルでこのCDを放り投げたくなってきました。 ●アマゾンのジャングルを駆け巡れ!
どんどんストーリーはエスカレートしてきています。今度はジャングルです。 というか、巨大な緑のドクロとか、つかまっている女の子とかは、どこから沸いて出てきたんだ。 全然エアロスミスと関係ないし。 とにかく、手段を選ばないニューオーダーたちの工場に突入するため、プレイヤーも手段を選ばずに特攻。 邪魔する原住民をかたっぱしから銃殺しつつ、工場に向かいます。 これも世界の音楽のためです。エアロスミスを救うためです。 …哀れ、原住民。 そして遺跡のような場所を経て工場へ突入。 なんかゾンビのようなものやら、目玉を飛ばして攻撃するドクロなど、どこでどう間違ったのかB級ホラー映画のような展開に。 とにもかくにも工場を破壊して、このステージのボスである、よくわからないムカデのような生物を倒せばクリアです。 すでにニューオーダーからもかけ離れているような気もしますが、ここまで来るとあまりのずれっぷりにどうでもよくなって来ます。 ただ、ここのボスも相当にふざけていて、当たり判定が頭部にあって頭部を攻撃するとダメージになる癖に、いくら攻撃しても死にません。 ゆき、30分近く頭部にCDを投げつけたりマシンガンぶっぱなしたりしていたんですが、実は橋の上での戦闘なんで、橋を壊してボスを崖に落とさないといけなかったんです。 気付くか、んなもん。 余談ですが、「工場に突入したら爆薬を手に入れよう。」と説明書にありましたが、そんな場面は存在しませんでした。 BR> ●いつの間にやら舞台は中東に
いや、キャンプに向かう子供たちのバスを襲うことと、ロックを消し去ることとどう関係あるのかと。 わざわざ中東に行ってまでしてやってることが子供たちのバスの襲撃。 ニューオーダーは一体何がしたいんでしょう? とにもかくにも、このステージはそのバスを破壊して止めればクリアなんですが、バスが目的地に着くまでの制限時間があったり、当たり判定がいまいちわかりにくかったりして、この面がクリアへの鬼門となります。 結局ゆきは、一度しかクリアできませんでした。 ちなみに子供たちを救出する場面は全く無い割に、バスをふっとバス場面だけはきっちり存在します。 ってことは、中の子供たちは全員爆死ですか。 ●太平洋の海面
この面は、ニンジャやらダルマの置物やら、仁王像やら、カンチガイニッポンのかたまりです 中でも、戦隊もののようなマスクを被って全身黄色いタイツを着た「ニンジャ」には惚れ惚れしてしまいます。 ちなみに説明書には「強敵のニンジャ」とありますが、ニンジャはさっぱり攻撃してきません。 ●最終決戦!ウェンブリー・スタジアム
最終面です。 今まで音楽という名の物理攻撃でニューオーダーたちを蹴散らしてきたプレイヤー。 いよいよ女王ヘルガとの最終決戦です。 ロンドンのウェンブリースタジオでは、無数のモニターに写っている女王ヘルガが。 どう見てもただの目立ちたがり屋です。 また、ここでは今まで敵が総出演で迎えてくれます。今までのステージの敵すべてです。 って、こんなところで何をやってる、原住民。 とにかく、ここでモニターをすべてぶち壊し、その後に出てくるボス(女王ヘルガではありません)を倒せば感動のエンディングに到達できます。 その後の展開は皆さん自身の目で確かめてください。 きっと、あっと驚く展開が待ちうけていることでしょう。 って、ただ単にゆきがここで挫折しただけですけど。 一応、このゲームには真のエンディングというものが存在し、各ステージである条件で手に入れれるらしい羽を全て手に入れることが出来たら、最終面で女王ヘルガとの直接対決があるらしいんですけどね。 でも、ゆきは羽なんてひとつも手に入れれませんでした。 ていうか、どうやったら手に入れられるのか想像もつきません。 根気と暇とエアロスミスへの愛がある方はぜひ挑戦してみてくれませんか? きっと、「音楽って何?」という疑問がわいてくると思います。 |