投稿者:ゆきにゃん |
●このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い! もうつっこみどころだらけで逆に困るわけですが。 「今世紀最強の新感覚格闘システム! コンビネーションアタックに、コンビネーションブレイク、そしてバーストコマンド!これらを駆使して、魅力溢れる12人のファイターたちと戦おう!もちろん2P対戦も可能だ。 断言しよう!このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!」 なんか断言してます。 ジャケットの画面写真から見ると、とってもつまらなさそうに見えるわけですが、まぁ断言してますしねぇ。 あと、そんな自慢気に2P対戦できるとか語らないでいただきたい。 更に下の方を見ると… 「拝啓フルポリゴン様(涙) なんと背景はフルポリゴン。超美麗なステージでの迫力バトル!カモメも飛んでるぜ!感涙!」 カモメも飛んでるぜ、感涙! なんだか、異常なテンションです、このジャケット文。 あまりの出来に気でも触れたんでしょうか。 というか、カモメを飛ばす前にキャラのモデリングを何とかして欲しいんですけど。 前々から購入を迷っていたこのゲームですが、おそらく買っても買わなくても後悔すると思われるので、ここは漢らしく玉砕することに決定。 愚かすぎです、自分。 ●果たしてその実態は… ●その他の見所 |
ファイティングアイズ最終奥義 |
今回はまず以下の文章を読んでください。 開発者から このゲームの最も重要なテクニック、それはコンビネーションブレーク(CB)だ。 これなくしては成立しない。で、最初のうちは相手の攻撃に合わせてみたいなハイレベルなことは止めよう。 ガードゲージがマックス近くなら、ガード押しっぱなしでも、素早い攻撃のほとんどは自動的にCBするようにした(だから簡単なんて思うと痛い目みるぜっ!)。また、軽くガードボタンの連打も有効だ。訓練次第ではガードゲージ0でも、6、7割りはCBできるぜっ! 逆に攻撃側は素早い攻撃や同じ攻撃ではタイミングを合わせられる。時にはステップや、遅い技は有効だぞ。 さらにサイドステップ。これは今までのものとは大違い! スクリュー状に相手に近づくことができ、しかも少し無敵時間がある。ガード同様、守備的能力だったものが、攻撃的能力に生まれ変わったわけだ。 最後に、COMレベル4をプレイしてもらえば分かるが、いままでのように無理押しでどうにかなるほど甘くないよ。 さぁ、いままでに体感したことのないって言う歌い文句は死ぬほど聞いたが、こいつ本当にその新感覚を体感できるぜっ! P.S. デモは最強のCOMレベル同士が闘い合う。当然、人間もあぁなれるよ。しかもたくさん見るといい事あるかもよ! ”THE FIGHT IS IN YOUR EYES、 TOO.” これが、恥ずかしげもなくこのゲームを作った製作者から、あやまって買ってしまった不幸な購入者へのメッセージです。 クソゲー製作者のくせに、なんでこんな自信満々なのか。 このメッセージはファイティングアイズのCD−ROMのデータをパソコン内に読みこむと見ることが出来ます。 また説明書には載っていない各キャラの技表もここで見ることが出来ます。 説明書に書いとけよ。 (後日談) 説明書に書いてなかったのは、どうも「テンキー表示で技表を載せようとして、それがソニーチェックに通らなかったから」だそうです。 ともかく。ここから私のファイアイマスターへの険しい道のりが始まるのです。 「コンビネーションブレイクか…むむぅ」 などと思い、久々にファイアイをPSにセットすることになるのでした。 他にやることはないのか、自分? (補足) 「ガードゲージ」とはこのゲームのウリである、コンビネーションブレイクに関わるゲージです。 これが減るとコンビネーションブレイクしにくくなります。 これを減らすには、ガード系バースト技という超必殺投げを当てる必要があります。 超必殺投げは「ガード系」と「ライフ系」があり、それぞれいずれかのゲージを減らすことが出来ます。 これを使用するにはゲージが必要で、これはダメージを受けたりガードしたり、コンビネーションブレイクすることにより増えます。 ちなみに、相手のガードゲージを減らして、コンビネーションブレイクを使いにくくするという戦略は、結構有効だったりします。 このゲームにはエンディングがない、と前述しましたが、実はまだ可能性は残っていました。 最高難度であるレベル4をノーコンティニューでクリアすれば、今度こそエンディングが見られるかもしれません。 そんな 何とかならないかと考えた結果。 そうだ、コンビネーションブレイクだ!! こうして、私は今までほとんど手を付けたことのない、このゲームで最も重要らしいテクニックに挑むことになったのです。 (戦闘中) なるほど。 確かに製作者の言う通り、ガードボタンを押しっぱなしでも、ある程度は相手の攻撃をはじけるようです。 ガードボタンの連打も有効なようです。 そこで一度、コンビネーションブレイク中心にCOM戦をプレイしてみることにしました。 しかし、慣れないことはするものでありません。 うまく弾けないわ、投げられるわで散々な目にあってしまいました。 しかし、ある程度プレイしているうちに重大な事実に気付きました。 このコンビネーションブレイク、立ち状態でも下段攻撃を弾くことが出来ます。 なら、しゃがみ状態でも上段攻撃を弾くことが出来るのではないかと。 (注) このゲームは上段攻撃と下段攻撃しかありません。 下段はしゃがみガード、上段は立ちガード不可です。 それって中段だろうってツッコミは無しで。 そして見事予感は的中。 しゃがんでいれば投げられないので、攻撃を弾くことさえ出来ればダメージを受ける恐れは全くないようです。 しかし、そうは問屋がおろしません。 さすがに全ての攻撃を弾くのは不可能な上、弾いた後の行動がいまいちうまくいきません。 少し間合いが離れているので投げ技も確実ではなく、攻撃をしても弾かれる恐れがあります。どうしたものか… そこで私はひらめきました。要は相手との間合いを詰めつつ相手の攻撃を弾けばいいのです。 しゃがみ前進しながら、ガードボタン連打あるのみ。 これを悟った瞬間、私は最強の名を手に入れてしまいました。 ひたすらしゃがみ前進しながらガードボタンを連打しつづけ、CPUが手を出して来ようものなら、すべて弾き、即座に投げ。ゲージが溜まればバースト技で大ダメージ。 まさに無敵!!そのままあっけなく、ノーコンクリア。 …やっぱりエンディングありませんでした・゚・(ノД`)・゚・ ●ファイティングアイズ最終奥義 ここまで読んだ方は、もうこのゲームの極意を手に入れたも同然です。 このゲームにおける最終奥義、それはしゃがみ前進しながら、ガードボタン連打あるのみ。 これを実行すれば、少なくとも負けることはないでしょう。 逆に、もし相手がこれを始めたら、こちらは手を出すことさえ出来ません。 確かに、ガードボタン連打で100%確実に弾けるわけではありません。 しかし、超連打であれば話は別です。おそらく攻撃を食らうことはありえないでしょう。 結局、最強のプレイヤー同士が戦うと、互いにしゃがみ前進をしながらガードボタンを超連打し続けるだけで、決着はつきません。 つまりは、事実上、このゲームでの2P対戦は進行不能です。 そしてここで、ジャケット裏の最初の文章が私の脳裏に浮かんで来ました。。 「今世紀最強の新感覚格闘システム! コンビネーションアタックに、コンビネーションブレイク、そしてバーストコマンド!これらを駆使して、魅力溢れる12人のファイターたちと戦おう!もちろん2P対戦も可能だ。断言しよう!このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!」 実は最大の嘘は「2P対戦も可能」というところではないでしょうか? 史上初、極意に到達すれば、どのキャラを使用しても2P対戦が進行不能な格闘ゲーム…。 いままでに体感したことのないって言う歌い文句は死ぬほど聞いたが、こいつ本当にその新感覚を体感できるぜっ! (後日談) ちなみに対戦でこの奥義を試してみた結果、連打が甘いらしく、よほどでないとすべての技を跳ね返すことはできないようです。 出の早い技はそれで返せるのですが、出の遅い技だと連打よりはタイミングを合わせてガードボタンを押すほうが良いようです。 どうも、CPU対戦では有効なものの、対人戦では16連射でもしない限りちょっときつそうですね。 理論上は、すさまじい連打でしゃがみ前身すれば最強なのですが、疲れるだけでした。 また、ご丁寧に連射コントローラーは無効らしく、そのあたりはさすがに自覚していたのかもしれません。 |
裏技 |
●国民よ、割黙せよ!そしてこの闘いを共に語り継ごう! ●ソフトリセット このゲーム、普通にやると、プラクティスモードに入ってしまうとリセットを押さない限り抜けられません。 それを防ぐためにソフトリセットソフトリセットがあります。 説明書に書いとけ。 やり方は「L1+L2+R1+R2+セレクト」です。 ●四無畏の正体 別に無理してまで知りたいもんでもありませんが、一応。 まず四無畏でクリアします(レベル1で1ラウンドでOK) その後、しばらく放っておいてデモを見てると、袋を取った四無畏の対戦デモが流れたらOK。 VSモードとプラクティスモードで△ボタンを押しながら四無畏を選ぶと、袋無しの四無畏を使えます。 名前は「楓」。 おそらく説明書のクラウスのストーリーに書いてる「紅流 楓」のことでしょう。何の説明も無いですけど。 ●2Pカラー使用 キャラセレクト時に、セレクトを押しながらキャラを選ぶと2Pカラーが使えます。 ●ミニゲーム これは二級抹茶さんに頂いた情報です。 オープニングのデモを数回見ると、タイトル画面に「MINI GAME」という項目が現れます。 これを選ぶとミニゲームが出来るわけですが、対戦専用です。 ボタンの早押しゲームで、押せなかった方のコントローラーが振動するという、実にどうでもいミニゲーム。 |
ファイティングアイズ裏話 |
(これらは二級抹茶さんから入手した情報です。) ●ファイアイの真実 このゲーム、「半年で作った」とか「専門学校生の作品」とか、あらぬ噂が流れていたそうです。 実際、それでもおかしくないような内容だったのですが… しかし、真相は違いました。 実は開発に3年かかったそうです。 3年でコレデスカ? 更に制作スタッフはPSで「メタルジャケット」という作品を既に発表しているそうです。 これについては、二級抹茶さんのページで詳しく紹介されているので、そちらをどうぞ。 ●パッケージ裏の真実 冒頭でも紹介した、あのパッケージ裏。 正直、あり得ないわけですが。 このパッケージ裏から「狙ってクソゲーを作った」とか「まじめに作ったが、途中であきらめてこうなってしまった」などの推測がありましたが、真実は違いました。 実は、開発チームとマニュアル作成チームが違ったそうです。 そう、そのチームは、このとんでもないゲームに巻き込まれ無理やりマニュアルを書かされたのです。 売れない、絶対に売れない。 そう悟った彼等が走った作戦。 それこそが、クソゲーハンターをターゲットに据えるという作戦でした。 つまり、この裏は、このゲームの酷さを心底知った上で、なんとか売ろうという戦略だったそうです。 例を挙げると… 「このゲームに並ぶ格闘ゲームは無い!」 これは、本当に「このゲームに並ぶクソゲーはない」という意味で書いていたみたいです。 …いや、たしかにそうなんですけどね。 「国民よ、割黙せよ!せしてこの闘いを共に語り継ごう!」 割黙。本当なら「刮目」と書くところを、敢えて「割黙」。 これはどうも、「CD割って黙っとけ」ということだそうです。 これを割るなんて、とんでもない! もちろん、この闘いを違う意味で語り継げということのようで。 仕方ないので、ここで半永久的に語り継いでおきます。 結局、クソゲーハンターとして購入した私は、まんまと乗せられていたということに。 はははは…そうか…わたしは騙され… い、嫌だっ!!死にたくないッ!!誰か…助けてくれ…!! ちなみに初期出荷は500本だそうです。 某最終幻想八の約一万分の一であるところが、すべてを語っているように思いつつ、ファイティングアイズのCDを叩き割って終了。 |