映画『レッド・バロン』
 ■ 1971年 アメリカ
 ■ 監督:ロジャー・コーマン
 ■ 出演:ジョン・フィリップ・ロー


 ■ あらすじ
 - 第一次世界大戦中フランス上空で展開されたドイツ軍とイギリス軍の戦いを、ドイツ軍の撃墜王レッドバロンことマンフレート・フォン・リヒトホーフェンとイギリス軍のカナダ人撃墜王ブラウンの姿を通して描いた作品 -

 ■ 私的見所
 『レッドバロンの馬好きからきた失敗』オープニングで飛行中に地上を走っている馬に気づき、降下してよく見ようと気を取られているうちに木に接触。
 『レッドバロンの身長』 下の写真でも簡単に分かるように、背の高いロタールをも抜いて飛行大隊のなかで一番ともいえるのっぽさん。
 『レッドバロンの艶聞』 まさかあんなところで人前で……(詳しくは感想文中に記載)
 『レッドバロンの走馬灯』 幼少時と幼年学校時代の姿は必見。

 ■ 登場人物

左:フォス
右:マンフレート・フォン・リヒトホーフェン左:フォス
右:リヒトホーフェン
左:リヒトホーフェン
右:ヘルマン・ゲーリング
左:マンフレート・フォン・リヒトホーフェン
右:ヘルマン・ゲーリング
左:ドイツ帝国の偉いさん
右:マンフレート・フォン・リヒトホーフェン左:ドイツ帝国の偉いさん
右:リヒトホーフェン
左:フォス
中:リヒトホーフェン
右:ロータル
左:フォス
中:リヒトホーフェン
右:ロータル
左:ヘルマン・ゲーリング
右:ウーデット左:ヘルマン・ゲーリング
右:ウーデット

 ■ 智個人の感想(ネタバレ)

 この文を読む前にまず、この文は映画レッドバロンを見たたくさんの方の中の1人である私だけの意見しか載っていない、映画を見た感想だということを念頭に置いて下さい。
 映画を見た方がご自身の感想と比較して読まれたり、まだ見てない方でもこれから見るかどうかの参考の一端にしてくださるのは大歓迎ですが、この文を読んでこの映画を見ていない段階でつまらない映画であると決めつけてしまわれないでくださいますようお願い申し上げます。

   −文字を反転させてお読み下さい−

 空戦のシーンや基地でのシーンなどが豊富で、その点では天バカファンならすごく楽しめると思いますが、映画としては話がいまいち盛り上がりに欠けていて、少しつまらないかもしれません。
 気になる登場人物は、ドイツ軍のエースの有名どころや、連合軍のレッドバロンを撃墜したブラウンなどが出てきました。ドイツ軍エースの台詞は、結構格好が良かったです。しかし、少しリアリティが少ないように私には感じられました。反対に連合軍のエースや、ブラウンの行動や台詞の方にはこの映画を作った人の考え方が反映されていて、生き生きとして面白かったです。この点で考えるとイギリス軍だけに焦点を当ててたほうが面白くなったんじゃないかなと思います。あ、でも両軍の視点を取り入れた公平さは戦争の理不尽さと残酷さを表すのにはすごく良かったと思います。
 レッドバロン、背が高くて、基地赴任早々ビリヤードで華麗な技を決めまくって周りを圧倒したり、薄暗い倉庫の中でフォッカーDr1を初めて見ても、機体をチェックするかと思いきやいっしょに見に来たフォッカーを見に行く直前まで出席していたパーティーでの歌い手の女の人と操縦席の横で喘ぎ声がでるようなディープキスをかましたり(しかもその後画面が暗くなりました……)、とにかく派手でした。ロタールは初登場シーンの次に出てきたシーンではいきなり右足を負傷!ゲーリングは美術音痴なのか好事家なのか微妙でした。ウーデットはちょっと下ネタも好きそうでした。空戦は見せる飛行というか、華麗にターンをしたりして一般的な空戦のイメージといった感じで迫力満点でした。


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