らなすく倉庫 vol.7

あなたは誰が好きでしたか? [ポッキー四姉妹物語 先取り映画缶]

 私が物心ついた時にはすでにこの世にあって、完全に日本でお菓子として定着しているものに江崎グリコのポッキーがある。お菓子好きの女性に限らず幅広い層に人気のある定番商品である。
 ここ数年の様々なバリエーションの追加も手伝っての人気かもしれないが、お菓子の人気(売上げ競争に大きく関係してくるのが広告展開、なかでもテレビCMが重要なカギを握っているようだ。つい最近、冬季限定販売の「ムースポッキー」のCMでモーニング娘。を起用し10パターン以上のCMを作り我々を驚かせてくれたポッキーだが、話題を呼んだのは今回が初めて、なんてことはなくポッキーのCMには秀作が多いようだ。

 先述したバリエーションの追加を行なってしばらくして打たれたCMが「ポッキー四姉妹物語」というシリーズだった。同じ屋根の下で暮らす四姉妹たちの日常のひとコマ(に出てくるポッキー)という感じのもので、清水美沙、牧瀬里穂、中江有里、今村雅美という人気タレントが4人、というキャスティングが話題を呼んだ。話題になり彼女らのCM上のイメージが手伝って新商品も消費者に受け入れられる――というまさに売り手側の思いどおりに事が進んだ。成功である。
 さて、見事に成功したポッキー四姉妹物語、実はただのCMとして済ませる予定は今から思えばはなから無かったようである。CMを放送しはじめて3ヶ月程した頃だったと思う。それは我々の前に姿をあらわした。ポッキー四姉妹物語、その映画化である。その当時は「へぇー、人気なもんやから映画化にまで踏みきったんかァ」と単純に思ったのだが、よくよく考えるとあまりにもCM開始から映画化までの期間が短すぎる。やはり当初、おそらくCM放送開始の前には計画が持ち上がっていたのだろう。ところでCMから映画への発展というのはあまり聞かない話ではあるが、これがはじめての事ではなかった。エバラ食品が「エバラ家の人々」という映画を実は製作している。が、その観てもらいたい対象が全くもってはっきりしない代物で、特に話題にもならなかったと思うしまたその存在すら知らない人が多い。ではこちら「四姉妹物語」はどうだったのかというと、決してそのような「暴挙」にはならなかった。観てもらいたい対象がはっきりしていたし、不況の足音が近づいてきている時にも関わらず金も掛かっていた。実のところ私は映画は見ていないのだが、当時放送されていた(一部では)人気のあった関西ローカル番組「シネマチップス」(MBS)では特に悪くは評されていなかったように記憶している。

 かなり長い前置きになってしまったが、映画「四姉妹物語」にはキャンペーングッズも豪華なものが製作された。それがこの「ポッキー四姉妹物語 先取り映画缶」である。実は私の持ち物ではなくて知人に頼まれてネットオークションで入手したものである。ロードショーに先駆けて一足早く「四姉妹物語」をチェックしよう、というノベルティグッズで、A4サイズの缶のかばんに「四姉妹物語」に関するアイテムが収められている。四姉妹の全てがわかるというビデオ「四姉妹大図鑑」、ポッキー四姉妹物語オリジナルテレホンカード、 L←→Rが歌う映画の主題歌”HELLO,IT'S ME”の非売品仕様(彼等の製作秘話のようなものが入っているらしい)、そして映画のパンフレットという内容である。これらのグッズを見て思ったことがある。この映画は清水美沙らに好感を持っている男性を主なターゲットにしている。ポッキーと映画、その想定している対象が違うのだ。お菓子(とそのCM)は女性を、映画は男性を。映画のほうはカップルで見ることを想定していると考えるほうが正確なのかもしれない。ともかく、幅広く支持を得ようとするポッキーおそるべし。
〈〈〈 綺麗どころ4人、という感じですが、あなたは誰が好きでしたか?
   私は……うーん、中江有里と今村雅美だったかなぁ(<しみじみ回想)
RIMOWA(左)と比べても見劣りしない(?) 〉〉〉
↑缶カバンの中に収められたアイテム4点。ビデオ、CDは中身もチェックしたかったー。↑

  

Artists & Products ...! Top
Home