らなすく倉庫 Vol.5

あったら嫌だシリーズ入り? [1/20 HONDA LIFE ステップバンラリー]


↑「MR BABY」というシリーズの1/20プラスティックモデル
さぁ、ラリー・テイストを感じよう!

これもトミカと戴いた人は同じである。プラモデルはミニカーよりも新旧問わずはるかに大量に持っておられたらしいのだが、それを引越しを機に片付けたいので引き取ってくれないか、と願ってもいない言葉を私にくれた。もちろん喜んで引き取らせていただいた(感謝)。その中の珍車がこれ。

↑イラストのナンバープレートに注目。これがサブロク軽の証
しかしグリルはメイフェアか? ボンネット以外のデカールは気分で決めた(?)

 このシリーズ、1/20の日本の360cc軽シリーズのようなのだがラインナップがかなり変わっている。箱の横に記されたものを見るとこれとステップバン(のカスタム)、NクーパーとNクーパーラリー。マニアックすぎる。これが発売された当時の子供達にどこまでNクーパーの存在が知れ渡っていたのであろうか。ちなみにNクーパーとは、ホンダの軽自動車N360の外装を英国車ミニのものに交換するというモデファイを施された改造車のことで別名マネクーパーとも呼ばれるものである。

 で、これはステップバンの、何故かラリーである。外装はWRCのモンテとサファリとラリーレイドのパリ・ダカを混ぜ合わせたような、つまりかなり「ええ加減」なもので見様によってはキット発売当時に生息していたのではと思われるハイエースなどのカスタムカーのようにも見える。イラストを見ただけでシリーズにあるステップバン(やはりカスタム風)にラリーっぽい(?)部品をつけただけと分かる。悪路を走るのにしっかりと邪魔になりそうなフロントスポイラーが装着されている(これが別モデルの影響)ところに、「ストーンガード」と名づけられたアニマルガード(?)が装着されているのだからすごい。とどめはデカールで、見事に無許可の雰囲気が漂う思いつきのようなスポンサーデカールで飾られている。アバルトのデカールはまだ愛嬌と思えなくもないが、ホンダ車にホシノレーシングの「IMPUL」デカールは苦笑せざるを得ない(言うまでもなく日産車向けのパーツメーカー)。これは笑える。この頃の色物キットは組み立て以外で楽しめるのがいい。

 しかし最近はこの類のキットがめっきり減ってしまった。変わりものキットといえばのミツワモデルも元気がないし、イマイはサンダーバードシリーズの再販が忙しいのかクルマものは見かけない。アオシマも西部警察シリーズの再販にご執心で(再販はプラモ業界全体の流行りか?)、「踊る大捜査線シリーズ」の「ミゼットU・かえる急便」くらいしかない。1/32の旧車でおなじみのエルエスはとうに倒産してしまった(金型の大半はアリイが受け継いでいるが)。不況だから無理ないのかもしれないが、こういったギャグ色の強い商品がないのは少々寂しいものである。

 (2006.12.21.追記)
 気がつけば、とうの昔に
イマイも倒産してしまった。さて、このシリーズ、今でもパッケージは異なるが時おり生産されている様で、先日スーパー○ッズラ○ドで目撃した。欲しい人はお店へレッツ・ゴー!

 

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