あれは忘れもしない中1の夏休み。 当時『エロス大将軍』として名を馳せた僕は、気の合う 友人達4〜5人と共謀して朝一に我が家の近所にある雑貨 屋(店番は老人Z)から、野兎を狩る隼の様にエロ本を奪 取(時効)、公園で各自入手したブツを確かめ合い、 『2日後に友人宅で交換』 という、今思うと恐ろしい程絶妙な約束を交わして解散。 僕のギッた本は風俗関係の紹介がメインの本で、家族の留 守中に読書開始。 たっぷりと堪能中に、母親が突然帰宅する。 「dーpちゃん?帰ってるの〜?」 軽くパニックに陥るも、そこは『エロス大将軍』取り敢 えずブツを布団の下に隠し、寝たフリを敢行する。 覗きに来る親。 「あら、寝てたのね・・・」 ふふっホントは起きてるんだよ! 人の楽しみを中断しやがって! まあいい、アンタがいなくなったら☆☆☆して、☆☆☆ ☆☆☆するのさっ!! ・・・などと思慮を巡らせつつ狸寝入りを続けるうちに、 いつのまにか本当に眠ってしまう。 数分後、別の健全な友人が遊びにくる。 よい天気なのを幸いと、喜び勇んで飛び出す僕。少年期 の楽しい時間は一瞬で夕暮れを招く。 暗くなり上機嫌で帰宅。 部屋に入った瞬間、不気味な違和感を覚える。 おや?布団が干してある。 ああ、今日はとっても良い天気だったから・・・・・ なにぃ!?下に隠したブツは!?
が
そこには僕のお茶碗だけが
食卓での両親の会話。
『エロス大将軍』の名にハクは付くも、布団の中 空腹で大後悔。
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