ト ビ ヒ(伝染性膿痂疹)


 ト ビ ヒ っ て 何 ? 
  正式の医学的な名称は『伝染性膿痂疹』です。ブドウ球菌、連鎖球菌といった名前の細菌が原因です。膿(うみ)をもった水ぶくれやそれがペロッとむけていたり、黄褐色のかさぶたができたりして、あちこちに散らばっています。(写真
  赤く腫れたりはしません。かかるのは十才くらいまでの子供だけで成人は稀です。

 ど う し て ? 
  いつのまにかトビヒになっていることが多いのですが擦り傷、虫さされ、あせも、引っ掻き傷などから細菌が入り込みトビヒとなる場合もあります。だから季節としては暑い夏に圧倒的に多く見られます。すぐに治るはずのけがや虫さされの跡がいつまでもジクジクとして乾かないときは要注意です。

 治 療 は ど う す る ?
  治療としては皮膚には抗生物質の入った軟膏を塗り、抗生物質を飲ませます。口から飲む抗生物質はペニシリン系統のものを使用することが多いです。軽い場合は軟膏だけでも治りますが、時間がかかるので普通は抗生物質を飲んだほうがよろしいと思います。

 お 風 呂 は ?
  現在では毎日お風呂に入って石鹸をつけたタオルでよく洗うほうがよいといわれております。行水やシャワ−でもかまいませんが、要は毎日石鹸でよく洗うことです。

 登  園  は  ?
  小さなものでしたらガ−ゼで広く覆っておけば登園してもよろしいと思いますが、沢山できている場合は、2〜3日ほどお休みしてください。プ−ルは治るまで禁止です。

 絆 創 膏 は ?
  ガ−ゼで広く覆うのはよろしいのですが 小さな救急バンは絆創膏の下で蒸れて、なお広がりますから使ってはいけません。汁が出ていなければガ−ゼを使わずに軟膏を塗っておくだけでいいでしょう。下着もこまめに交換してあげて下さい。