日本脳炎ワクチンのおすすめ

 

  当院では、ワクチン接種をおすすめしています

 日本脳炎ワクチン接種により、平成8年から16年まで、9年間で14例の急性散在性脳脊髄炎(ADEM)が発生、5例に麻痺などが残ったと言うことです。300万人に一人くらいの割合です。
 平成16年に接種した中から、重症の急性散在性脳脊髄炎が発生したことがきっかけで、平成17年、厚生労働省の通達で、積極的勧奨が中止になりました。新型ワクチンが開発途中であったので、一時的に予防接種を中止しても、問題ないと考えられたのです。
 新型ワクチンも製造され、厚生労働省の承認も得られました。日本脳炎ワクチンの接種勧奨も再びされました。日本脳炎は、人の流行に先立ち、ブタの感染が見られます。日本脳炎の根本治療はありません。発症した人の5人に一人が死亡し、三分の一に重い後遺症がでます。
 ワクチンを接種していれば、まず発症することはありません。と、いうことで私は、日本脳炎ワクチンは受けた方がいいと、考えています。

ただ、ワクチン製造上の都合で、材料の一部にアメリカ産牛の血清が使われています。狂牛病の心配をされる方もおられるかもしれませんね。しかし学者の計算では一億回の接種で1回発生するかしないかということのようです。実際にはゼロということです。私にはその計算方法は分かりませんが。同じことは、Hibワクチンでも言えます。