マ イ コ プ ラ ズ マ 肺 炎


 マ イ コ プ ラ ズ マ 肺 炎 と は
  マイコプラズマという、変わった形の細菌が原因でおこる肺炎です。
  普通の肺炎ほど症状の進みぐあいがひどくないので、急に命にかかわるというような心配はありません。早いうちに正確な診断がつけば、適切な治療をうけることによって、比較的簡単に治すことができます。症状が激しくないために、治りにくい長いかぜとしておわってしまう場合もあるようですが、この病気は病名がわかれば治療はわりと簡単です。
  1才以下の乳児がこの病気にかかることはあまりなく、お誕生すぎの幼児から大人まで、ことに10才から30才までの人に多いようです。かつて4年ごとに流行する傾向がある様にいわれましたが、実際にはそうでもありません。

 か か り 始 め か ら 治 る ま で
  まず熱とせきのある、普通のかぜの症状ではじまります。38度から39度の熱がつづき、なかなか下がりません。しかし、初期のころは肺炎のような激しい徴候がありません。こじれたかぜとの区別がつきにくい場合もあって、血液検査やレントゲン撮影の結果で、初めてこの病気であるとわかることがあるほどです。しかし病名がはっきりして適切な治療をうければ、熱も2〜3日で下がります。そして全快まで10日から2週間ほどかかります。
  肺炎のほかに、胸膜炎(肋膜炎)、筋炎(特に心筋)などを起こすこともあります。

 安 静 と 消 化 の よ い 食 事 を
  こわい病気ではないといっても、こじらせてしまうとやっかいです。熱のある間は食欲も落ちるので、消化のよい栄養価の高いものをあたえてください。
  特に安静には十分心がけてください。