インフルエンザワクチンについて
インフルエンザワクチンについて考えていること
小さい子どもさんを持っている方は、インフルエンザをどのように、感じておられるでしょうか。
「去年も一昨年もワクチンを受けたのに、罹ってしまって、本当にしんどい目にあった。本当にワクチンは効くのだろうか」と、お考えの方も多いと思います。事実、おがわ小児科でワクチンを受けて頂いた、子どもさんが何人もインフルエンザに罹り、外来に来られます。申し訳ない気持ちになります。
一方では、老人の施設では、ワクチンのお陰でインフルエンザが重症にならず、合併症もなく治っている例も多くあります。これはどういう事でしょうか?
老人は、生きてきた年月が長いだけに、インフルエンザに何回も罹り、ワクチンも何回も受け、抗原性の類似したウイルスの成分を、たくさん生体に記憶しているのです。だから1回の接種で抗体が十分上昇するのです。また、乳児ではワクチンによる抗体価上昇が弱いことが分かっています。
成人では感染防止効果は70%以上、といわれています。警友病院の菅谷先生は小学生以上で80〜60%、2〜6歳ではA香港型で50%、B型では防止効果ははっきりしないと言われています。
だから、毎年接種して、生体への記憶を強くするのがいいのです。
平成25年度もワクチンの種類が決定されました。いま製造しているはずです。昨年度から接種の量の見直しも行われました。