熱 性 け い れ ん(ひきつけ)
処 置 に つ い て
昔は子供がひきつけをおこしたら、舌を咬むといけないというので、割ばしを口に入れたりしました。しかし最近ではこのようなことは、かえっていけないと言われています。子供はひきつけをおこしても、舌を咬むことはまずありません。
ひきつけをおこしている時には、抱き上げたり、体を揺すったり、大声で叫んだりしてはいけません。そのまま、そっとしておいて下さい。ほとんどの場合、5分以内におさまります。もしも吐きそうなら、吐いたものが喉に詰まったりするといけませんから、顔を横にむけて、衣服を緩めて呼吸を楽にさせ、様子を見ます。
20分たってもけいれんが治まらない場合や、いったん治まったけいれんがまた始まるようなことがあれば、すぐに連れてきてください。脳に異常が起こっている場合もあります。
予 防 に つ い て
1 熱性けいれんの予防にはまず早く発熱に気が付くことです。
2 けいれん予防のための薬(ダイアップ坐薬)は熱が37・5℃ を越えたら使って下さい。
3 その後、8時間後に熱があればもう1回、ひきつけ予防の薬を使います。
そのあとは必要はありません。
4 近頃は研究が進み、熱性けいれんを繰り返しても、脳に異常は起こさないことが分かってきました。
けいれんを起こしやすい子どもさんでも、あまりあわてる必要はなさそうです。
5 また、発熱が起こってもいつもけいれんするとは限りません。
したがって熱が上がってきても、どうかあわてないで、子どもさんの様子を見てください。