正義さんに妻をめとらばという話を聞きました。

 

おかつ婆ちゃんがたまたま、正義さん(88歳大阪在住)の家で正義さんとお孫さんの修くん(21歳・学生)の話を聞きましたので、その内容を報告します。
正義さんは、自宅で眼科医を開業されておられる現役のお医者さんです。

 




正義






正義





   









 

正義

じいちゃん。
おれ、結婚するかもしれん。
今度、彼女紹介するわ。

それはおめでとう。
わしは、早すぎるなんて、やぼなことは、いわんよ。
それはそうと、修は、妻をめとらばどういう女性がいいのか知ってるかね。

なんか、古臭そうな話やねえ。
やっぱり、一緒にいて楽しい人が一番やと思うけど。

昔から妻をめとらば愚妻・鈍妻・賢妻・良妻の順で良いとされている。
愚妻とは、字の通り愚(おろか)で、あることないことしゃべりすぎるので夫にとってはじつに厄介な存在になってしまう。
鈍妻は本当は、愚妻より頭が悪いのだが、そのぶん余計なおしゃべりをしない。
ちょっと物足りないところがあるけれど、愚妻よりまさる。
賢妻は、料理、家事、育児と賢いだけあって、愚妻鈍妻よりはるかに優れている。
しっかり家を守るし申し分ないように思えるのだが、欠点は、自分の賢さを前に出すところで、つい夫とケンカになることが多い。
その点、良妻賢妻と同じ実力があるのだが、決して自分の賢さを相手に気づかせない。
良妻をめとる、これが夫婦がうまくいく秘訣じゃ。

あんまり、わからんわ。
弟思いの姉さんと結婚するのがよいといわれてるみたいな気がする。
やっぱり、のりのよい人が僕はいいなあ。

のりがよいのも大切やが、夫婦というのは一生のことじゃから、一時の感情で決めると後で後悔することになる。
やはり、良い家庭から、良い子供が育つといえる。

 

おかつ婆ちゃんからこの話を聞き、昔の人の夫婦という考え方は男性中心に構成されているのだなあとつくづく実感しました。

ただ、男性側からの意見だけでは偏りがあるかもしれないので、この、愚妻鈍妻賢妻良妻の話を、大阪のおばちゃんに意見を聞きました。

「やっぱり昔の人はええこといわはるねえ。わたしもその通りやと思う。
 女の私も良妻になりたいと思ってるもん。
 ただね、女は、最初から愚妻でも鈍妻でもまして賢妻でも良妻でもないんよ。
 問題は、夫やねえ。
 女は、夫次第で愚妻にも良妻にもなるんもんよ。
 愚妻や鈍妻になったんやなくて、ならされたというのが本当のところやね。
 結局、責任は夫の側にあるということ」
と一刀両断に解説されてしまいました。

つくづく男は大変なんだなあと感じた次第です。

 

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