「祖父の件」の投稿について

 

「祖父の件」の投稿について

悲しく、そして恐ろしいことだと胸が苦しくなりました。
投稿のお話は明らかに「医療ミス」と思われ、そして術後の病院側の対応もあまりにも思慮にかけ、非人間的であるとさえ感じます。

ぼくは介護施設で働いている介護士であり、医師や看護婦と同等の医療技術を持ちあわせていません。
それゆえに医師や看護婦を信頼することで介護に最善を尽くすことが出来ると思っています。
自分が関わる介護を受ける方々が適切な医療を受けることができるよう、利用者本人と、家族と、あるいは地域や行政と信頼関係を作っていくことが介護の礎のひとつだと思っています。
投稿の件はそうした信頼を打ち砕くような悲しいはなしです。

そしてまた自分も医療、介護に携わる人間としてことの重大さを噛み締めなくてはならないと感じました。
医療は完全ではありません。しかし不完全であるが故に人間としての「良心」を常に失ってはならないのだと思います。
医療は進歩したといわれますが、この「良心」の範疇では危機にさらされているのではないでしょうか。
まだ新しい分野として人々の「生活」をあるいは「生き甲斐」を見つめる介護の世界でもこうした良心を決して置き忘れては行けないと感じます。

最近東京で看護での急変時の対応を学ぶセミナーを受講しました。
同僚や病院のスタッフからも教えてもらい、微力ながら独学でも看護技術を吸収しています。
直接自分が処置することはほとんどないと思うのですが、介護の問題を何とかしたい、事故があってはならないという思いからそうせずには居られないられないのです。

患者本人や家族ならこの思いはさらに強く、そしてもどかしく、悔しい思いでいっぱいだとおもいます。
病院の医師に、看護婦に、あるいは介護にたずさわる者に揺るぎない良心が備わってこそお互いに信頼を築き、「完全ではない医療」から私達ひとりひとりを救うことができるのだと思います。

思い好きなことを偉そうに書きなぐってしまいました。

乱筆、乱文御容赦ください。