在宅介護サービスについての意識傾向

 

在宅介護サービスについて、中高年の方々はどのように感じておられるのか、その関心度合いと、利用意識を伺ってみました。

60歳を境にどのような違いがあるのか、ないのかもお聞きしました。
対象者は例によって関西在住の中高年83名です。

 

       関心度合い

性別 年齢 関心あり 普通 関心なし

〜59歳 72.4% 6.4% 21.2%
60歳以上 78.8% 6.8% 14.4%

〜59歳 62.4% 24.4% 13.2%
60歳以上 58.4% 21.5% 20.1%

 

      利用意向

性別 年齢 利用する わからない 利用しない

〜59歳 73.7% 15.8% 10.5%
60歳以上 63.1% 30.3% 6.6%

〜59歳 64.4% 31.1% 4.5%
60歳以上 44.1% 32.4% 23.5%

 

特徴的に思えるのは、関心度合いや、利用意向が、年代を比較しても男性のほうがおしなべて高い。
これは、この年代の男性が家事的なものを、女性に頼りきっているので、いざというとき自分が出来る自信がない現われかもしれない。
関心度合いについて、どちらでもないと考えている男性は1割もいないのに対し、女性は2割以上いる。
つまり、男性の方が介護についての不安感が多いことがわかる。
女性の60歳以上の方々が関心が一番低いのは何故なのか。これは、利用意向にもあてはまるが、案外、自分で出来るから大丈夫という現実面での自信の表れなのかもしれない。

男性が在宅介護について59歳までと60歳以上で約10ポイントの差があるのは、奇妙な感じがする。
本当に必要になる年代の方が利用意向意識が低いということは、これは、本人が直接サービスの手配をするのではなく、周りがしてくれるということからくるのかもしれない。
それは、女性においても利用するという数値的には考えられる。

ただ、この、利用意向の結果のなかで、一番の明らかな傾向が女性の60歳以上の方々の「利用しない」という2割強という数値だ。
生活していく上での、男性のもろさに比較して、女性の大地にどっしりとした強さがこのような面からも感じられる。

 

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