例2の答え

その新オーナーは、この物件は売り急いでいるな、と判断しました。
立地もいいのに1/3以下の価格で売り出されているからです。

そして、自分のところにその話が回ってきたということは、すでに多くの人が断ったに違いないとも判断しました。

ということは、まだ、この物件は値切ることが出来るという読みをしました。

次に、例の怖いお兄さんをどうするかです。
あまり、ごちゃごちゃと交渉してもきっと埒(らち)があかないだろうと思いました。
交渉するなら1発勝負です。

だいたいの筋書きを考え、その新オーナーは、7500万円なら買うと値切り交渉し、その線で契約はまとまりました。

次にその新オーナーは、値切った500万円にあと500万円を足して1000万にして、その怖いお兄さんに引越し代500万円、引っ越し祝い金500万円として持っていきました。

1000万円は魅力です。・・・・怖いお兄さんにとっても

めでたく気持ちよくそのお兄さんはそのマンションを出て行ってくれました。

その後、その新オーナーは1500万円をかけて、そのマンションを美しく部分改築しました。

結局1億円の投資です。
マンションが美しくなった分、家賃を高く設定できました。
駅に近いという利便性からすぐに満室になりました。

というストーリーです。

先の5棟のオーナーが、自分には商売感覚がないからと感じた理由は、こういう方法をとる発想すら浮かばなかったということで、これ以上商売がらみのことは、終了しようと決められたのです。

いかがでしたか?

あなたの商売感覚は、、、。

 

 

さて、例3に進みましょう。

人にモノを頼むと、それが借りとなり、それが苦痛だという人、多いですね。
だから、絶対人に頼らないぞ、頼まないぞ、と自分で自分憲法を作っておられる方を例にとって、頼むということをテーマにしたいと思います。

利害関係のない場合は、頼みやすいのですが、そこに利害がからむとややこしくなりますね。

D君は、ある広告代理店に営業として勤務していました。

営業ですから当然売上を要求されます。
いろいろ、あちこち、営業に駆け回りましたが、今期は絶不調です。
どうしても、売上が上がりません。

だんだん自分の立場が危うくなってきているのを実感してきました。
こうなると、もうあれこれ奇麗事をいって済ませなくなってきました。

実は、D君の義理の兄さんが某県でアイスクリーム会社に最近、社長として本社から派遣されたのです。
その会社は年間2億円程度の広告予算があります。

その半分でも扱いを獲得できれば、D君にとってとりあえず社内的には息を吹き返すことが出来ます。

ここでD君は迷いました。
義理とはいえ兄弟です。
きっと頼めば何とかしてくれるだろう、でも、ここで借りを作ることは自分の主義に反することになるし、といって、頼まなければ、自分の身が危ない。

一方的にこちらの都合だということも気になる。
つまり利害がらみの頼みごとというのはどうも気が進まない。

今、D君は大いに迷っています。
あなたなら、このD君にどういうアドバイスを行いますか?

例2がヒントです。

すぐにアドバイスできる人はあまり迷わずに人生を送ってこられているはずです。
そして、その方法が人生あらゆる場で応用が利くということにも気づいておられるはずです。

例によってこの問題には解答ページを用意しておりません。
ご自分で考えていただきたいからです。

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