会員からの投稿のページです。
本欄に投稿していただきました、10期 大西靖彦さんは、平成24年8月30日に逝去されました。謹んでご冥福をお祈りします。
新しい投稿を募集します。掲示板よりお申し出ください。
今月の提言2003:3
独り旅の奨め
○ 今年も春がやって参りました。今年の5月は、3日と4日の連続休日。皆さんはどのようにお過ごしでしょうか。私は幾つになっても胸が騒ぎます。今年はどこに行こうかしらと。
○ 女房殿の記憶によると,ここ20年、GWとお正月は在宅記録なし。彼女にはフーテン亭主と軽蔑され,私は 「放し飼い期間」 と称して国内各地を放浪してまいりました。意識的に網羅したのではありませんが,宿泊していないのは埼玉県だけ。旅先での知人から沢山年賀状をいただいています。
○ これらの旅の80%は,一人旅であります。何故かというと,一人旅こそ真実の(職場からも家庭からもの)休暇と信じるからであります。また,旅先での人との出会いを楽しめるからです。寅さんに旅の相棒がいたならば,あれほどブームが続いたでしょうか。
○ 相棒や仲間がいたならば,彼(彼等)との会話で旅が終始し,大阪弁で漫才巡業に出かけたようなもの。その土地の人と話したのは、宿の人とガイドだけ。旅の写真もお馴染みの顔写真ばかりで,風景は遠景,背景に過ぎません。ヒマとカネをかけて何でやネン。
○ また,一つの景勝地について,もっとゆっくりしたくても早く切り上げたり,反対に詰まらないと思う個所で長時間付き合わされます。資料館や美術館ではその差は一層顕著です。誰かが,用便や土産物漁りに時間を掛けたときも同様です。帰宅したとき残るのは,疲労とストレス。
○ だから,私は一人旅。それもスケジュールなし,宿泊予約なし。極端なときは,博多方面の予定で家を出て,大阪駅の出札口でトワイライトエキスプレスの空席を見つけ,年末の北海道へ行ったこともあります。それ以来女房殿は行き先さえ聞いてくれません。冬支度は現地のスーパーで,中洲のガイドブックをバッグにすすき野をうろつきました。
○ 一人旅の効用は、自分自身のその時々の気分に100%合わせて行動できることに尽きます。好きな場所に好きなだけ居てられます。好きなものを好きなだけ食べられます。居酒屋で隣り合わせたオジサンと(時にはお嬢さんとも)思いのままに話ができます。宿も現地で外観や番頭さんの人柄を見た上で決めることができます。外れても自業自得、だれも恨みっこなしです。帰りたくなれば,さっさと帰れます。残念なのは,帰りたくなくとも帰らなければならないことのみです。
○ GWや正月に予定なし,予約なしの旅などできるのか? 答えはOKです。鉄道では,一人なら,自由席も席にありつけるし,万一駄目なら,指定席で座席指定料を払えば,100%座れます。2人では難しくても1人ならキャンセルはあります。宿も,高級旅館をパスすれば,民宿,ビジネスホテル,サウナ風呂、どこかで受け入れてくれます。ちょっと観光地を外れれば十分です。
○ それでは,一人旅のコツを列挙してみます。
△ 列車は,指定券なしで座席指定車に直行、車内で指定券を求めます。自由席よりも空いてます。
△ 宿泊は,ビジネスホテル,風呂(温泉)と喫茶は高級旅館で昼の間に、夜食は町の居酒屋で。
△ 雨の日は,博物館や美術館。映画館に打放し練習場,パチンコ屋。無理して歩き回らない。
△ 疲れたときは旅の休日。連泊頼んでホテルでテレビ。
△ 一旅行は一都府県。北海道なら,道央,道北,道東,道南に分けましょう。東北一周,九州一周などは愚の骨頂。必ず,再度同じコースを回ることになります。移動するのが旅じゃない。
△ 旅の初めは,県立郷土博物館。その県の見所,歴史を概観し,県の標準的美人にお目にかかれます(確率80%)。
△ 軽装が第一。旅の用具は現地調達、洗濯ものは土産物と一緒に宅急便。足許はズック靴。
△ だれにでも話し掛けましょう。大阪弁は便利です。心斎橋では気違い沙汰でも,旅先では自由です。
△ 奥方(亭主)殿に難色あれば,「その間、あなたも自由にどうぞ」。(Y.O記)
今月の提案(2003:1)
情報カット研究会
○ 「岸さんから電話ですよ。」昔の彼女からかと胸ときめかせて電話に出ると「××証券の岸と申します。はじめまして。」とオッサンの声。 事務所では証券・商品・不動産の投資勧誘、家に帰れば屋根の塗り替え・教材の販売・NTTの新製品etc。 いずれもアッシにはかかわりのネェーことでござんす。
○ 事務所と家だけではないよ。通勤道中の車内ではヤング(此の頃はオールドも)ギャルのケータイ攻勢。車窓風景の実況から家族や飼い犬の消息まで。そんなの電話で話すことかいな? 読書もできず、居眠りもならず。睨みつけても迫力はなし。オジサンはどうすりゃいいの。
○ 電話だけではござんせん。FAXで送りつけられるダイレクトメール。講演会に貸事務所、パソコンソフト。1日何枚も参ります。用紙代はこっちの負担なのよ、10円玉で高額商品を売ろうとするな。厚かましい。
○ 前からあったケーブルテレビにスカイパーフェクト。加えて今度はデジタル放送に双方向テレビ、ハイビジョンの本格放送。テレビの世界も忙しい。24時間テレビ漬け。これでは糖尿患者が増える訳よ。
○ 朝から晩まで情報、情報。通信、通信。このうち本当に必要なのはいかほどの割合だろうか。21世紀は情報の世紀と言われるけれども、この時代を上手に生き抜くには、情報を如何に取込むかよりも、それを如何にカットするかが大切ではないだろうか。
○ 亜紀さんの舟歌ではないが「電話はコードがあるがいい ケータイは無口な人が持ち FAXは時々鳴ればよく テレビはぼんやりウツリャいい」と思っていてもそうはいかない。こんなお節介から身を護る術こそ官民あげて考えるときではなかろうか。
○ そこで提案。
一つ 家庭での新聞は1紙にしましょう
二つ テレビ受信機に取付けるチャンネルは3つに制限しましょう
三つ セールス電話を断るマニュアルを制定しましょう(我が家では年中、天婦羅をあげているようです。)
四つ 電車と街頭では会話できないケータイを開発して、義務付けましょう
五つ 新しい通信手段の開発を禁止しましょう
六つ 1日1時間は情報から解放される時間をもちましょう
七つ 国立情報遮断研究所を設立しましょう
○ 「電話、FAX,テレビなんぞにイチャモンつけて。YOUは遅れているよ。」
「解っています。これを送るのはメールなもんで。すみません。お邪魔しました。」
(Y.O 記)
今月の提案(2002:10)
多子壮齢化社会を
○ 街角で3人の幼児を連れている夫婦を見掛けると「有り難う。ご苦労さん。」と言葉をかけたくなる。私自身はその子供たちの出産になんら関与していないので、なにも礼を言う必要もないが、子供たちに「しっかり成人して私の年金を負担してや。」とエゴイズムが働いている。
○ 少子高齢化社会の到来が既定の事実のようにと言われるが、今の青年たちがたくさん
子供を産み、今の壮年たちが老けなければやってはこない。官民あげてその気になれば統計上予測される事態も回避できるのではないか。
○ 子供を作るのは高い技術を要することではない。あとは、育てやすく、育て甲斐のある環境を整備することだ。誕生日が来れば年齢は一つ増加するが、1歳分老ける必要はない。60歳を以って第三次成人式ぐらいの気持ちでおれば老齢化しない。
○ そこで、政府に提案。
△ 内閣府 統計上の老齢者区分を当面70歳以上に引き上げる。以降、平均余命に連動して順次引き上げる(年寄り呼ばわりするから年寄りになるんだ。)
△ 財務省 子供の扶養控除を引き上げるとともに出産適齢期の独身者からは「独身税」を徴収しよう(お得意の「アメとムチ税制」を多子化政策に応用)。
△ 金融庁 「出産・教育金融公庫」を創設して、長期無利息の資金を供給しよう(そのための資本注入であれば、国民は反対しない。)。
△ 厚生労働省 老働の場を拡げて、若い爺ちゃん婆ちゃんの更生を図ろう(生き甲斐のある仕事があれば、皺が伸びるし、年金支給は先でも良くなる。)。
△ 国土交通省 保育所を多数建設して、長時間保育を実施しよう(保父さん、保母さんの不足は保爺さん、保婆さんでカバーすれば一石二鳥。)。
△ 産業経済省 以上の政策を盛込んで「多子壮齢化社会実現10ヶ年計画」を策定しよう(十年一日の公共工事中心の不況対策よりも景気回復に貢献するよ。)
△ 内閣総理大臣 3人目の子供を出産した夫婦に「国民栄誉賞」を授与しよう(小泉さんは対象外か。)。
○ 小手先の対策は別にして、恒久平和の実現こそが安心して子供を産める最大の環境作りであろう。折角育てた子供がアフガン・イラクに駆り出されるようでは悲しいだけだ。21世紀が平和でありますように。
(Y.O記)