一限目 |
国語 |
『英雄色を好む』 |
◎誰が云ったか 『英雄色を好む』 | |
伍六参(以下、伍): しかしまぁ、アレやね。この『英雄色を好む』って言葉やけど、なんやごっつけったいな言葉やね。 優子(以下、優): 伍:いや、せやのぅて、別に英雄やのぅても、色事は好きやろうって思うねん。 優:・・・そう云えば、そうね。 伍:普段、よっぽど禁欲的な生活してるようなお人方除いたら、人間って基本的に色事好きやんか? 優:何か下品な方向に話行きそう? 伍:いや、多分大丈夫・・・でな、なんでわざわざ『英雄』とか云ぅて限定して色事好きって云うてるか、疑問に思ったんや。 優:フムフム。 伍:そらまぁな、昔から権力者っちゅうのは、とかく贅沢に走りがちやったわな。 優:『食欲』、『睡眠欲』、『性欲』ね。 伍:せや。 優:どれだけ美人をはべらせられるかってコト? 伍:それと、どれだけの『数』をはべらせられるか、やな。 優:イメージ的には『カエサル』とかやけどね。 伍:一般的に、この言葉を説明するんやったらな。 優:落とし穴? 伍:せや。 優:う〜〜ん・・・そりゃぁ、英雄ってのは、色事が好きなモンや、ってな感じ? 伍:それで、納得してしまっとるやろ? 優:あ・・・ 伍:この言葉の怖いトコはな、ちょっと有名・高名な人間が色事に走っても『英雄やったら色事好きで当たり前や』ちゅうて、誤魔化すコトができる点や。 優:う〜む。 伍:『英雄』やったら色事好んでも構わへんのか、っちゅう点には全然触れとらへんやろ? 優:な、なるほど・・・ 伍:みんな、よぉ覚えときぃや! |
<< 結論 >>
英雄でなくても色は好むが、 誰も是とは云ってはいない |