サクラ大戦
    ジャンル:ドラマティックアドベンチャー
プレイ人数:1
SAVE:90(*3)
   
           
    真宮寺さくら 一番最初にこの『サクラ大戦』を知ったのは、専門雑誌誌面での発表記事でした。
当時、まだ自分の中ではメガドラ全盛期で、サターンは値段も高かったため、ずっと見送り状態でした。
が、雑誌だけは、メガドラからサターンへと移っても買いつづけており、それで、記事を目にしたワケなのですが・・・
実際、第一印象はあまりよろしくありませんでした。
『何ゆえSEGAがギャルゲーか!?』
などと憤慨しながら、記事もまともに目を通さず終いだったと記憶しています。

そして続く2ndインプレッション。
それは一気に価格を下方修正した、いわゆる『白サターン』登場時。
『安くなったなら買うか』
とばかりに本体のみ購入し、付属していたのが『Flashセガサターン』の『お近づき編』だったのです。
そこに収められていたのが、衝撃の映像・・・。
すれた心を鷲づかみにするかのような、直球ストレートな主題歌と共に流れる、クオリティの高いアニメ&CGムービー!
そのなんとも豪快なメカデザイン。
町を割って飛翔する飛行船の勇姿。
いやはや、一気にそのレトロ感覚な世界観の虜となっておりました。

発売当日、実は予約はしてなかったのですが、当時は専門学校に通っており、昼休み、電気店街に足をのばせたことから、きっちり限定版を購入いたしました。
以降、数日ほど半徹夜(苦笑)

まぁ『戦闘パートが簡単すぎる』だとか『シナリオが先読みできすぎる』だとか云った意見も多いだろうなぁと、正直思ったわけですが、このソフトはその『王道展開』を楽しむモノであって、前述の不満は筋違いってモノだとも思うワケです、ええ。
短めの連続したストーリーの中に、ポイントを押さえて戦闘シーンを織り込むことでメリハリをつける・・・そう、これは『戦隊ヒーロー物のラスト5分』や『水戸黄門の8時45分』なのである。
戦闘パートはそもそもそれ自体をメインに楽しむものでなく、あくまで『演出』の一部なのだと認識しておけば、おのずとその楽しみ方も変わってくるはずです。

あとは、作品全体に見られる作りの丁寧さ。
一見SEGAらしからぬ作品に思えても、細部に渡って地味ながらも確かな技術を投入してあるその完成度は、賞賛に値するでしょう。
クリア後も、作中のミニゲームがまとめて遊べたりといったオプションが充実しており、長い間、飽きることなく遊べます。
結果的に、今やソニックを抜いてSEGAの看板にまえ成長したこの作品。
アニメ世代なら一度は体験しておいてほしいものです。

余談:サターンFANの読者評・・・思いっきりベタ誉めした内容で掲載されてたことは内緒だ(苦笑)
    が、後に開発者インタビューで、自分の書いたその文を引き合いに出されたのに驚いた記憶があります。

   
         
    総合評価:★★★★★    
LINK:太正浪漫堂(グッズ販売)

 

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