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ホワイトアイやレッドアイからブルーアイ(実物は見たことない)に至るまで、色んな目の色が存在し、非常に魅力的であると同時に高価であるが故に、詐欺も存在すると言われています。
まあ、詐欺行為は別にして、実際には色目のペアからでも、黒目は出ることがあります。黒目の親から白目が突然に表現型として出てきたのが始まりですので、この逆のパターンがあっても不思議はありません。
白目の表現型は判りやすく説明するためWWと言われていますが、もっと多くの複雑なファクターがあるように思います。大部分は、WW×WWで説明できる様に思いますが、表現型と遺伝型は異なることもあります。詳しく知りたい方は高校の生物教科書でも引っ張りだして見て下さい。
<備考>
私が経験した例や信頼のおけるショップやブリーダーが経験した例をあげてみたいと思います。詐欺行為の片棒を担ぐつもりは毛頭ありません。しかし、真面目にブリードしていても意外な結果が出ることもご理解頂けると助かります。
それと、この事を書くにあたって、これを公開すると、他の販売者に迷惑がかかると言った方がおりましたが、事実を伝えずに売る販売者側に問題があるのであって、楽しみで購入者の気持ちは無視した言動だと私は思います。
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ちなみに、私の所ではギラファ、レギウス、国産カブトに関しては、きっちりと白目は遺伝しています。(今のところ・・・)
それと、幼虫を売っていてこんな事を言うのは、どうかと思いますが、これだけ色々と出てくると、高価になりますが、出来れば未後食の成虫を買うことをお勧めします。
色目の幼虫を買う時は、比較的安く入手できますが、それなりの覚悟が必要に思います。
正直、色目は複雑で判らないことが多すぎます ( ̄  ̄;) うーん ・・・。
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種類 |
ホワイトアイマレーアンテ
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結果 |
黒目出現
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親種:2オス3メスともホワイトアイを即ブリ状態で入手。
幼虫はたくさん採れたものの、何と全て黒目で羽化・・・。3♀とも全ての子供が黒目なんて考えられません。おかげで私の目が白くなりそうになりました。
一部で白目も出たかと思いましたが、グレーアイで1ヶ月もすればしっかりと黒目になってしまいました・・・。
この例は本当にへこみました。私も初めての経験で、楽しみにしていた方には本当にご迷惑をお掛けしました。これ以降、考えを改めさせられました。恐ろしくて100%出ますなんて書けません。
しかし、これだけ産卵するのに、なぜオークションでもほとんど売られていないのか不思議です。
ちなみに、この黒目のメスに懲りずに、別の所から入手した白目の♂を交配して、次に何が出てくるかを検証中です。ここまで来たら意地でもホワイトアイを出したいと思います。
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種類 |
レッドアイアマミヒラタ
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結果 |
黒目出現
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この系統は♂♀共にレッドアイを使っても、黒目が出てくることがあります。
頭の中では、RR♂×RR♀=RR成虫と思うのが自然ですが、黒目がでる事も希にあります。この黒目ペアからもレッドアイがでています。累代も結構進んでいるので、完全に固定できてもいいようなものですが・・・。系統的な物もあるのかも知れません。
レッドアイはホワイトアイよりも黒目に近い様な気がします。赤が濃くなれば黒く見える・・・?
ちなみに今年のブリード結果はちゃんと赤目でした。
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種類 |
オオクワ(ホワイトアイ×レッドアイ)
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結果 |
黒目出現
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レッドアイオオクワ♂×ホワイトアイオオクワ♀の組み合わせです。ホワイトアイは出るだろうと思って交配たようですが、結果は見事黒目・・・。撃沈です。
レッドアイは黒目に近い遺伝子なのか?
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種類 |
ホワイトアイタイワンオオクワ
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結果 |
黒目出現
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ホワイトアイタイワンオオ♂×ホワイトアイタイワンオオ♀の親種から黒目が羽化。翌年は仕切直して、再度挑戦して、同じ組み合わせで、全てホワイトアイとなりました。
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種類 |
ホワイトアイギラファ
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結果 |
白目出現
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ホワイトアイギラファ♂×黒目ギラファ♀の幼虫を仕入れたところ、WBなのにラッキーにもホワイトアイが羽化。単なる間違いかも知れませんが、これは良い方向に結果がでた例です。
現時点で黒目の羽化はございません。次の羽化は1〜2ヶ月後だと思います。
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種類 |
ホワイトアイ中国アンテ
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結果 |
黒目出現
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信頼出来るブリーダーさんから、幼虫を購入しましたが、見事に黒目でした。ブリーダーさんの所でも黒目が出たようです。このパターンでも♂♀共に使用したそうですが、本人も結構へんこんでおられました。アンテは鬼門かな・・・。
これも、検証のため黒目のペアで再度ブリードをしており、結果は後日更新します。
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種類 |
レッドアイアマミシカクワガタ
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結果 |
色々出現
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累代を重ねるごとに固定されてきたので、今回はめでたく全てレッドアイで羽化しましたが、最初の頃は、オスメス共にレッドアイのペアを使って採れた幼虫は・・・
RR×RR=黒目・ホワイトアイ・レッドアイで羽化
複雑な遺伝型と表現型の組み合わせがあるようです。なんでこんな風になったかは当然不明・・・。
次の累代では、
RR♂×RR♀=100%レッドアイとなっていますので、絞り込み累代は出来てきた様です。
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種類 |
ホワイトアイオオクワ
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結果 |
白目出現
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ホワイトアイ♂×黒目♀から、ホワイトアイが何頭か羽化しました。通常なら全て黒目になるはずなんですが?
♀はホワイトアイの血が入っていないはずなのですが、たまたま、ホワイトアイの遺伝子を持っていたのか? 当然詳細は不明です。
この様な話は他所でも聞きますので、結構皆さんもご存じかも知れません。
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種類 |
ホワイトアイレギウス
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結果 |
白目順調
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WW×WW=100%白目
WW×WB=ほぼ50%白目
WB×WB=ほぼ25%白目
今のところ、非常に順調に出てきています。種類によっては、素直に表現型も遺伝していくのかも知れません。
面白い事に、白目の中にもピンクがかった個体もいます。しかし私の所では後食が始まってしばらくすると、ホワイトアイに戻っています・・・。結構綺麗なピンクなんで楽しみにしていたのですが・・・。ちょっと残念です。この傾向はWW×WWのパターンから多く出て来ていますが、これもまだまだ検証中です。
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種類 |
レッドアイパラワンヒラタ
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結果 |
赤目順調
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この系統も、順調に赤目がでてきていますので、比較的に安心して良いように思います。ちなみに、アウトラインの掛け戻しからも、赤目が出てきています。
少し不安な点は、大きくなる種類ですが、大きい♂個体は羽パカになる傾向があります。従って累代を継続するには、アウトラインを作っておくのが良いと思います。
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