【京都】 周山街道ビール
 ◇羽田酒造有限会社(京都府北桑田郡京北町大字周山小字下台20)
    (TEL 0771-52-0080 FAX 0771-52-1150)

飲める所
 ◇羽田酒造蔵本麦酒館 ビアハウス3F(京都府北桑田郡京北町大字周山小字下台20)
    営業時間  ランチタイム  11:30〜16:00
          ディナータイム 17:30〜20:00(ラストオーダー19:30)
    定休日   水曜日     席数    40席
    駐車場   約20台
足:車の場合、京都嵯峨野から国道162号線、いわゆる周山街道を北上。京北町の町中に入って5分
  ほど行った右手のビル。広告塔の「初日の出」という文字が目印。
  

飲んでみました(98年3月)
 

  • 北山杉に囲まれた町

  •  京北町(北京ではありません念のため)は床柱などで有名な北山杉の杉山に囲まれた町です。そこかしこに、磨きこんでつやつやし、たさぞかし高価と思われる柱を並べた家があって、木材の町であることが実感できます。
    その京北町で百年の間ひっそりと地元の人々に愛されてきた地酒が清酒「初日の出」。その蔵元が清酒造りの伝統をビールに注ぎこんで作ったのが周山街道ビール。清酒造りの過程でできる白米の粉がビールの原料に生かされています。
     京北町に来るなら、訪れたいのが常照皇寺。町役場から車で10分くらいの場所にあり、菊のご紋もまぶしい由緒ただしいお寺。彩色も鮮やかな木像や、桧戸の絵、庭園など見どころがいっぱい。○○上皇、○○天皇、なんていう位牌などもあって、思わず歴史の教科書を思い出してしまいました。日本庭園を楽しむむきには、天然記念物の九重の桜は4月中旬、紅葉は10月下旬、積雪は1月初旬が見ごろとのこと。

  • さりげなく北山杉

  •  この周山街道ビールを飲ませてくれるビアハウスの建物は、新しいことを除けば目立たないごくありふれたビル。ビアハウスの看板も目立たず、入り口も普通の事務所のよう。とは言え、この小さな町にはそれがしっくりいっているようです。同じ並びの酒蔵や清酒の倉庫が、おらが町の酒蔵という雰囲気をかもしだしています。
     エレベーターで3階に上がるとビアハウス。こじんまりとしていますが、広いテラスのある開放的な空間で、京北の町と北山杉の山がぐるっと見渡せ、景観もGOOD!外観はビルでも内装にはさりげなく北山杉が使ってあり、それがくつろぎを感じさせてくれます。ちなみにさりげないどころでなく杉をふんだんに使ってあるのがトイレ。木目や節が迫力あり!ぜひ一度立ち寄ってください。

  • 店長さんに乾杯!

  •  このレストランのメニュー、地元の手造り工房で造られたチキンのソーセージ盛り合わせ600円が、量もけっこうあるし、付け合わせの野菜もよくておすすめ。ミンチカツ、コロッケ盛り合わせ500円、エビのベーコン巻600円、鮭蒸し焼500円、オイルフォンデュ2500円など、ビールにあう料理と、御飯ものはおにぎり2こ200円。ソーセージ盛り合わせとコロッケ盛り合わせはおにぎりとセットにするとどちらも650円。また、清酒「初日の出」も純米大吟醸1合1200円から純米1合500円まで、4種類飲めるようになっています。
       ビールはクローブの、香りと軽い清涼感のあるヴァイツェン、すっきりした喉ごしのケルシュ各600円、試飲セット630円。  この店のもうひとつの名物は女店長さんかもしれません。美人なうえに気さくに話しに乗ってくれます。店長というよりは姐さんといった雰囲気。
       店長さんは、この町の見どころは常照皇寺しかないなんて謙遜されていましたが、どうして、この周山街道ビールのビアハウスがこの町の名所になる日も遠くないかも知れません。

     


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