【奈良県】 曽爾高原ビール
◇曽爾高原ファームガーデン(奈良県宇陀郡曽爾村大字太良路839)
(TEL FAX 0745-96-2888 )
1999.10.23開業
飲んでみました(99年11月) |
幻想的なすすきの原、それが秋には銀のじゅうたんとなる。それが曽爾高原です。
背丈ほどあるすすきの原に踏み込み、小道を進んで行くと、ふと自分が昔話の登場人物になったような、またはおとぎ話の世界に迷い込んだような不思議な気分になります。
小道をすすんで小高い丘に至ると、目の前に広がるのは、なだらかな起伏のある原っぱと、原っぱを囲む山肌の表面を覆う一面のすすき。風により、光りにより、また見る角度により白、銀、金と変化するすすきの穂が幻想的な雰囲気をさらに高めます。
何人ものカメラマンが日没の瞬間を捕らえようと三脚を構えていても、少し離れるとその姿はすすきに隠れて見えなくなってしまうのです。
確かにここにあるのはすすきだけ。けれども、きっと満たされた、豊かな気分になって帰ることができる、そんな場所が曽爾高原です。
この曽爾村は、日本地図にダーツを放ち、当った土地を取材する「日本列島ダーツの旅」という所ジョージの番組で紹介されたとのこと。曽爾高原ファームガーデン・すすきの館はトイレ、観光案内所、物産店、レストラン完備で、曽爾高原を訪れる人たちの拠点ともなる所なのですが、お土産売り場には土地の物産品とともに、その番組で紹介された旨を明記したお餅が堂々と並んでいます。もちろん地ビールもありますよ。ただお店が小さく、夕方には売り切れ続出なのでご注意。(シーズンにもよるでしょうが)
包装したお土産物にこだわらなければ、農家のおばさんが道ばたで売っている野菜は新鮮でお買得。道沿いのところどころでおばさんたちが野菜を広げているので、通りすがりにこっちが安いとか、あっちが大きいなどと見比べながら買うのも面白いですよ。
曽爾村は自然が豊と言えば聞こえはいいですが、大阪からも名古屋からも車で2〜3時間はかかるというへんぴな
土地。しかしここ曽爾村ファームガーデンのビール工房、麦の館では、本場ドイツのブルーマイスター、ティム・シュラグヘッケさん直伝の製法でビールを作っているというから隅にはおけません。
ところでレストランの方は、正餐というようなメニューはありませんが、パスタ、ピラフ、ピザ、曽爾高原のホウレンソウ&トマトのカレーなどハイカーにはぴったりの軽食550円〜700円。また、ビールにあう一品料理としてはプルスケッタ、スペアリブ、唐揚、串カツ、カルパッチョ、ソーセージなど450円〜900円。
ビールの方は以外とフルーティーなピルスナー、まろやかな味わいのアルト、さわやかな苦味のケルシュ各500円。アルトとケルシュのミニグラスのお試しセットが300円。
当日は手に入れることはできませんでしたが、季節限定の曽爾高原で採れる桑の実を使った発泡酒もあるようで、ぜひ味わってみたいものです。