【熊本】 不知火海浪漫麦酒
◇福田農場(熊本県水俣市湯の児台地)
(TEL 0966-63-3900 FAX 0966-63-0088)
飲んでみました(99年5月) |
水俣が公害の代名詞のように言われていた時期もありましたが、美しい不知火海を見ていると、そんな事件があったのが信じられない気分になります。
不知火海の海岸線に迫る小高い山を登る道を行くとスペイン村の入り口があります。桜やツツジ、あじさいの生け垣がずっと続く小道をさらに登っていくと、湯の児スペイン村に到着。点在する白亜の建物、石畳の広場にタイルの噴水。咲き乱れる色とりどりのお花が白い壁に映え、眼下に紺碧の不知火海が一望でき、気分はカルメンかドン・キホーテか。
この建物郡をとりまく緑は甘夏、梨、巨峰、みかんなどの果実園。一年を通じてフルーツ狩りが体験できます。
そしてこの農場の主力商品は果物を使ったワイン「サングリア」。桃や甘夏などの新鮮な果汁が加わって、ワインが実に楽しい飲み物になっています。
果物はサングリアだけでなく、ジャムやジュース、ドレッシング、クッキーなど様々な商品に加工され、園内のスペイン館で販売されています。サングリア、ジュースなどは自由に試飲できます。ピーチ味、甘夏味、次はぶどう味などと次々に試すことができるので、とってもお得な気分に。一度味わうと、どれも土産にほしくなるので困ってしまいますが。
この地ビール館ももちろんスペイン風の建物。白壁にはタイルや絵皿、壁際に西洋鎧。天井はテント地で、開け放たれたテラスの下には不知火海が広がって、実に開放的な気分。
レストランのメニューは、スペイン村だけあって、パエリヤ600円がおすすめ料理。あとは本日のパスタやカレーなど、700円から1000円。また、不知火海の幸として、タチウオの料理がマリネ500円、みりん干しや刺身も。あと、九州らしいところでは豚の耳300円、豚足のとろとろ煮600円。ただし、11:30まではおつまみのみなので、ご注意。
ビールのほうは、苦味とこくのあるカルメン。蜂蜜入りとはいっても甘いことはないが、まったりとした味のケ・セラ・セラなど、各ジョッキが500円、ピッチャー2000円。
園内のスペイン館でもスペイン料理やバーベキューがたのしめます。