【鹿児島】 川内大綱麦酒
◇山元酒造 株式会社(鹿児島県川内市五代町2725)
(TEL 0996-25-2424)
足:車の場合、国道3号線のJR川内駅前から鹿児島方面に進む。
天達産業車庫のある、川永野という交差点を見のがしてはならない。そこを左折、西に曲がる。
その道に県酪乳業があれば安心すべし。突き当たりが百次水源地になっているが、目立たない。
水源地の手前で北を見ると「ノーム」の建物が小さく見えるので、そちらに続く農道を行く。
農道が農作業中の場合には、脇道を通る。
飲んでみました(99年5月) |
川内大綱ビールのラベル、ちょっと注意をはらって見てください。上半身裸で白、または黒のぱっちをはき、鉢巻きをした男達が綱引きをしている絵柄です。応援団が振る旗も目をこらして見ると、赤旗には薩摩、白旗には川内の文字があるのが分かります。
この絵柄の由来は、川内大綱引き。約400年の歴史を持つお祭りで、平成10年は9月22日に行われました。
川内大綱引きとは、長さ365メートル、直径35センチ、重さ5トンの綱を引き合うという日本一の綱引です。ただの引き合いだけでなく、押し隊と呼ばれる攻撃隊が相手陣営に攻め込むという壮絶な激闘も見物となっています。薩摩兵の士気を鼓舞するために始められたとか。3000人もの人が引き合い、50000人もの見物客が訪れるという一大イベント、一度見てみたいものです。
このノームの森には、地ビールの醸造所だけでなく、50種のハーブが観賞できるハーブガーデンがあり、周囲の森の緑ともあいまって、訪れる人々の気分を爽やかにリフレッシュしてくれそう。
また、ここで飼育しているダチョウはヘルシーということで今注目の食材。もちろんレストランのメニューにも登場しています。
そしてレストラン2階の窓から見える池でゆうゆうと泳いでいるのは、なんとチョウザメ。ロイヤルフィッシュとも呼ばれ、世界三大珍味の一つ、キャビヤの親にあたります。日本ではあまり注目されることのない成魚のほうも、中国では高貴な魚として珍重されているとか。これももちろんレストランでお皿に乗って登場します。
このレストラン、夏場には1階がそうめん流しのフロアとなります。ビール醸造に使われるのと同じ薩摩名水を使用したそうめん流し、しゃきっと冷えた麺が楽しめるとのこと。
その他のメニューとしては、さっきも紹介したダチョウのたたき1200円、チョウザメの刺身800円、チョウザメみそスープ500円、チョウザメサラダなど。チョウザメの唐揚1000円は、柔らかい白身と、こりこりした軟骨のようなもの2種類の唐揚げで 、1切れ当たり100円くらいはするといったしろもの。神妙にいただきました。もしチョウザメ独自の味を味わいたいなら、刺身のほうがいいかも。その他、バーベキュー1480円〜、ハーブ園のハーブを利用した料理など。
さて、ビールの方は、各グラス420円、ジョッキ580円、ピッチャー1900円。お試し4種セットが800円。味のほうは、全体的に酸味が特徴的。中ではスタウトがあっさりして口当たりがよくおすすめです。