【石川】 Heart & beer 日本海倶楽部
飲んでみました(02年8月) |
奥能登ビールの飲める日本海倶楽部は、日本海の入り江を望む高台にあります。芝生に花壇や小道がついた庭から海を見渡せば、水平線に伸びる黒い筋。何かと思えば、それは内海越しに見える能登半島の先端!
朱鷺をシンボルにしている日本海倶楽部がめざすのは、自然と人が共生する理想郷、癒しのリゾート。その言葉通り、爽やかな風に吹かれながら、庭の木陰のベンチに座って海を眺めていると、特に片手にビールを持ってでもいようものなら、つい時間を忘れてしまうこと請け合いです。
また、園内には珍しい動物が飼われています。ご存じオーストラリアの飛べない巨大な鳥エミュー、小型カンガルーのワラビー、ベトナムの小型豚ポットベリー。どれも可愛いですが、特にポットベリーは黒いぶちのあるピンクの小豚がちょこまか走り回って、可愛いのなんの。最近ブタがペットとして人気があるというのもうなずけます。
四阿のある緑もまぶしい芝生の端から、すべり台や木製のややぐらなど、海岸に降りるアスレチックのような施設もありますし、レストラン目当てでなくても、親子連れでも十分楽しめるでしょう。
内浦町小木漁港のイカは漁獲量が日本一。たくさん捕れるということは食べ方についてもよくご存じなんでしょう。イカもいろいろ食べて来ましたが、小木のイカの一夜干しは最高!
一見、小さく、茶色くしなびて、知らずにお土産で売っていたら無視して通り過ぎているところでした。どこが違うかと言えば、一緒に干してある内蔵がちょっとトロッとしていることでしょうか。さっとあぶって食べると、このワタがいいお味で、お酒がすすむことすすむこと。
もしこのイカの一夜丸干しを見かけたなら、ぜひとも味見されることをおすすめします。
奥能登ビールを作っているのが地元の新聞でも紹介されたステェファン・クリッシュさん。チェコから来日して日本人に合う味を研究、今年は海洋深層水を使ったビールを作るなど活躍中。実はレストランでお見かけしました。
さてこのレストラン、店内に入るとまずどんな席が好みか聞いてくれ、どんな料理がお薦めなのか、地ビールとはどんなものか、事細かな説明をしてくれて、サービス満点。店長さんがかなり凝り性の方とお見受けしました。
さてこのこだわりのレストランのメニューは、先ほどもご紹介した干しイカ。それから庭で飼っているのとは別に輸入したというエミューの肉料理850円〜1200円、見た目は牛肉のような色ですが、あっさりしていてヘルシー。美味です。その他、ケバブ1000円、能登海鮮パエリヤ1300円、能登海鮮パスタ850円など。
ステェファン・クリッシュさんの作ったビールは、日本人に合わせたと言うだけあって、のどごしさわやかなさっぱり系。いずれもグラス460円、ジョッキ750円、ピッチャー2500円。『干しイカ』と共に是非味わって見て下さい。