【岐阜】 飛騨古里古里ビール
◇株式会社 地ビール飛騨(岐阜県高山市越後町2500-1)
(TEL 0577-36-3434 FAX 0577-35-5959)
飲んでみました(98年5月) |
山に囲まれた僻地であるにもかかわらず、飛騨高山には観光客を魅せてやまない豊かな伝統文化が息づいています。都造りに参加した古の飛騨の職人達が都の文化を持ち帰り、それを飛騨高山に根付かせたからだか。そして現在、彼らの子孫が活動の場として匠の森を作りました。
匠の森では木々の間を川が流れ、小径沿いに建物が点在しています。それぞれの建物が染め、彫刻、菓子、硝子などの工房で、職人たちはそこで活動しているわけですが、一般の人も手焼きせんべいや、Tシャツ染め、陶器の絵付けなどに挑戦することができます(料金500円〜3000円)。自分だけのオリジナルを持ち帰るのも、いい記念になることでしょう。
また、匠の森の周辺には工芸の森、リスの森、飛騨の里なんていう施設もあるので、時間があれば寄ってみてください。
世間で自慢の対象となるのは「大きいこと」が普通でしょう。でもこの地ビール工房は「日本一小さい」がキャッチフレーズ。工房の玄関から靴を脱いで中に上がると有料の試飲コーナーがあり、そこからビール造りの全工程が一目で見られます。
日本一小さいと言っても、それはこの工房で造るビールにソーラー発電の電気を使っているからなのでしょう。ソーラー発電によるビール醸造は業界初だとか。とにかく、環境にやさしい、まさに太陽の恵みの地ビール造りをしているのです。
このビールは工房で飲めるのはもちろんですが、匠の森内の「めん処御多福」や「レストラン匠の森」でも飲むことができます。メニューはビールのおつまみにはフライドポテト、かまぼこの天ぷらなど。食事はめん類、カレー、ピラフなど700円〜1100円程度。焼肉メニューもあります。
職人たちが働き、また体験工房で四苦八苦している人たちの横で、その恵みだけを味わうなんて、ちょっとした贅沢かもしれませんね。