【京都】 町家麦酒
◇株キンシ正宗
京都市中京区堺町
二条上ル亀屋町172
TEL・FAX
075-223-2072
足:車の場合、京都烏丸通を北上し、二条通を東へ。
堺町通を再び北上してすぐ。
最寄り駅、京都地下鉄烏丸線丸太町駅7番出口。丸太町通を東へ、
堺町通を南下する。徒歩10分。
飲んでみました(97年9月) |
京都の二大イメージといえば、お寺と舞妓さんではないでしょうか。ベルギーの修道院ではビールを作っていますが、日本ではさすがにお寺でビールを作っているという話は聞いたことがありません。もう一つの舞妓さんのイメージがここ堀野記念館にはあります。200年以上経った町家で、昔の京都の生活を偲ばせてくれる堀野記念館。その前を実際に舞妓さんが濶歩しているわけではありませんが、町家ビール、花街ビールといった粋な名前のビールがそこに登場したのです。
一歩記念館の中に入ると、酒造作業場跡のいにしえの道具類とともに、立派な書院や粋な中庭などを見ることができます。土蔵前には「桃の井」があり、こんこんと湧き出るこの名水は酒造りに、また現在ではビール造りに使用されています。水が目当ての人は、持ち帰りもできるようになっています。
京野菜・・・テレビの紀行番組などで時々耳にしたり見たりしたことがあると思いますが、はたして実際に食べたことがある人は?また見たことがある人は?
きっと上品なお味がするような気がする・・・。そんな人。堀野記念館では京野菜の直売コーナーがあります。季節のものなので端境期もあると思われますが、見かけた方は一度おみやげにどうでしょう。
町家ビールが飲めるのは、堀野記念館の中の「京の酒と地麦酒が楽しめるコーナー」。自分の家の居間にいるような落ち着いた気分になれる、こじんまりした静かな空間です。
このコーナーでおつまみとして用意されてるのは2種類のメニュー。ドイツの熟成デリカテッセンセットと京のうまいもんセット。デリカの方は本場ドイツの味のウインナー3種とサラダ。京のうまいもんは、いずれも堀野記念館近くの茨木屋の京かまぼこ、豆政の豆菓子、八百廣の漬物。それと長岡京小倉山荘のあられ、という、京都らしい内容となっています。いずれのセットも600円。
ビールは、こくのある町家麦酒、あっさりした花街麦酒とも600円。キンシ政宗の本業である日本酒の方も、もちろんこのコーナーで味わうことができます。日本酒飲みくらべは、吟醸、大吟醸など3種の日本酒が飲めて600円。また、どの銘柄の日本酒をお土産にしたらいいか迷っている人のために、それぞれ一口ずつ利き酒ができるようになっていて、われわれも味見させていただきました。
京都の古くて新しい名所として、一度立ち寄ってはいかが?