【鹿児島】 花渡川ビアハウス オリジナルビール
◇ 花渡川ビアハウス(鹿児島県枕崎市立神本町26)
(TEL 0993-72-4741)
足:車の場合、薩摩半島の南端を東西に走る国道226号線、JR枕崎駅西側の
花渡川に架かる花渡川大橋を渡ってすぐ、道路南側。
ただし、99年5月現在橋は工事中のため、迂回路を行くことに。
飲んでみました(99年5月) |
清酒の原料はお米と決まっていますが、薩摩の名物焼酎の原料はソバやらムギやらあり、中でもよく知られているのがサツマイモから造るいも焼酎ではないでしょうか。
花渡川ビアハウスの隣には薩摩酒造文化資料館があり、古い焼酎造りの道具や、製麹室やなどの珍しいものが見られます。中でも、ずらっと瓶の並ぶ仕込み室は圧巻。首まで地面に埋められた瓶の中でサツマイモでつくったもろみが、ぶつぶつと泡を出しながら発酵し、部屋はもろみの甘酸っぱいような香りで充満しています。これを見れば、微少な麹菌と酵母がもろみの中で大きな働きをしているのが実感でき、おいしいお酒を造ってくれることに感謝!
目には青葉 山ほととぎす 初がつお・・昔からカツオは日本人にとって縁起のいい魚、カツオ節の材料、また初夏の味として日本人に最も身近な魚の一つ。枕崎といえばそのカツオが有名で、カツオ 節の生産量日本一!。港の周辺の家の屋根にはへんぽんと翻る、鯉のぼりならぬカツオのぼり。しかし活魚よりは冷凍の水揚げが多いらしく、漁業センターなどでも取り扱いの大部分が加工品。もちろん、高級カツオ節や、なまり節、脂ののった腹皮、内臓の塩辛等々、新商品としてはカツオのハムなど、枕崎でしか手に入らないものも。
おいしいだけでなく、EPAやDHAといった体にいい成分を多く含むカツオを食べよう!
このレストランのメニューは枕崎ならではのものがほとんどです。カレー700円、ピラフ500円などもありますが、やはりおすすめはカツオを使った品々。カツオ の珍子白子あわ子400円(珍子は心臓、あわ子は卵巣のこと。まさにカツオ の町ならではの珍味!)、カツオ 腹皮のからあげ、きびなごフライなど300円〜400円とおてごろ価格。ただし、とこぶし、たかじ(とこぶしの類)時価というのもありますが。
さてビールの方は、苦味はなくまったりとしたコクのある味の黒ビールタイプのブラック、「黄金千貫」というサツマイモを使い、一見ピルスナーのように見えるけれども、一番イモの風味が残っているような気がする こはく色のゴールド、若い女性に人気のカシス酒と見まがう美しい赤紫のパープル。紫いもから造られ、酸味がさわやか。グラス各400円。お試しセット700円。
よそでは味わえないサツマイモビールをぜひお試しください。