【大阪府】 葛城高原ビール
◇葛城高原ビール株式会社(大阪府貝塚市畠中1-18-2)
(TEL 0724-23-1427 )
飲んでみました(00年11月) |
大阪の南部、泉南地方の中で全国区で知られていると言えば関西国際空港でしょう。その関空のある泉佐野市の北に隣接するのが貝塚市。
貝塚の旧市街地は、16世紀後半に和泉の一向宗の総本山が置かれた願泉寺の寺内町として栄えた歴史ある町。お寺の周囲には土蔵や古い格子戸の民家が多く残っていて散策におすすめです。
また、厄よけの寺として有名な水間寺に足を伸ばすのもいいかも。春は桜が見事です。また総桧造りの三重の塔には、色鮮やかな干支の彫り物があるので、自分の干支を見つけて満足に浸って下さい。
大阪府下にこんな伝統があるなんて、ちっとも知らなかったのですが、つげの木のアートとも言える貝塚の和泉櫛は11世紀からの伝統があり、全国のシェアのほとんどを占めています。
和泉櫛は、欽名天皇の御代に、貝塚の二色の浜に八種類の櫛造りの道具を持った異人が漂着し、里人に櫛造りを伝授したのが始まりとか。ずっと後になって、土地の人々が感謝の気持ちをこめて二色の浜に建立した八品神社が今も櫛の神様として崇められています。
その工程は原木の製材から加工まで1年以上もかかる大変なもので、寺内町からもそんなに離れていない櫛工房で見学することができます。
葛城高原ビールが飲めるレストラン雅苑は、建物の入り口から斜路をだらっと下っていくとある半地下のようなお店で、壺庭に面しています。その向こうは交通料の多い道路なのですが、庭のおかげで店内は静かな空間となっています。壺庭の一角に見える新しそうな小屋は、どうもビールタンク用のもの。
そしてその店内には何か懐かしさを覚えるものがありました。昔、両親に連れて行ってもらったデパートの食堂や、洋食屋さんの思い出。外食がぜいたくだった頃の雰囲気が残っているレストランなのです。
メニューはフライドポテト300円、ウインナー400円、鶏手羽唐揚500円、さいぼし(桜肉の薫製)400円などのつまみから、エビフライ2300円、ディナー2800〜7000円、ステーキ700円〜5800円、和食1000円〜、シェフのおすすめ5000円などたくさんあります。ランチは800円〜2000円。
ランチは一つの皿に、メインの肉料理とケチャップで味つけした(パスタではなく)スパゲッティー、ドーム型のポテトサラダという定番。ボリュームもあり、懐かしさも感じられてGOODです。
ビールは爽快な喉越しのコスモスライトと、芳醇な香りのコスモスダーク各500円。今の所、他所では味わえないのでぜひお試しください。