【滋賀】 びわこいいみちビール
 ◇滋賀酒造株式会社(滋賀県甲賀郡水口町三大寺39)
    (TEL 0748-62-2001 FAX 0748-62-4114 )

飲める所
 ◇ビアレストラン寿賀蔵(滋賀県甲賀郡水口町三大寺39)
    営業時間  11:00〜22:00
    席数    240席
    駐車場   30台
足:車の場合、国道307号線信楽から日野方面に向かい、JR草津線の線路の手前の信号を左折。
  道路沿いの「びわこいいみち」と看板にある酒屋のとなり。
  最寄り駅、JR草津線貴生川駅より徒歩8分
  

飲んでみました(97年5月)
 

  • SINCE1441年の謎

  •  びわこいいみちビールのエンブレムに書かれた「SINCE1441」の文字。1441年といえば室街時代。足利将軍の天下にビールがあったというのでしょうか。
     実は、五穀豊穰を祈願し麦酒を作って飲むという神事が、ここ水口町の総社神社で1441年から綿々と続いているのです。7月18日に行われる「麦酒祭」がそれ。麦汁を発酵させるというその酒の味は、氏子しか知り得ないものなのです。水口町はまさしく日本の麦酒発祥の地。「SINCE1441」はそんな地元の誇りを現わしているのでしょう。
     それにしても、その神秘の麦酒、味見してみたいと思いませんか?

  • いいみち=飯道

  •  滋賀県のこの辺りを通って気がつくのは、麦畑が多いということです。初夏の収穫を待つ麦畑は周囲の水田の苗の鮮やかな緑とは違い、黄緑色で、黄金色に染まるのも間もないことと思われました。それで麦の育つ琵琶湖の良い道のビールなのだろうと勝手に思いこんでいたのですが、あにはからんや、いいみちとは地元の飯道山にちなんだものでした。
     もともと、飯道山の伏流水を使って醸造していた清酒貴生娘の蔵が、ビアレストランに生まれ変わったにです。もちろんビールにもその水が使われています。中はお洒落に改装されていますが、蔵の高い梁には先代社長の昭和9年という墨跡がくっきり残っていますし、太く立派な柱も当時のまま。そしてガラス仕切り壁の向こうには日本製のビールタンクが鎮座ましましています。

     
  • 信楽の狸が待っている

  •  沖縄のシーサー、北海道の熊の木彫りなどと並んで信楽の狸も全国区で知られる存在だと思っていたところ、関東の方に全く知らないと聞かされてショックをうけたものですが、もちろんこの店の入り口でも狸がそのユニークな姿で客を出迎えてくれます。この店のお薦めメニューはバイキングですが、気取らないお惣菜屋さんのような品々がかえって珍しく、健康に気を使う人にもお薦め。
     ビールの種類はクリアーとストロング。クリアーはとてもフルーティーで若い女性に人気だとか。ストロングはクリアーよりも力強い味わい。グラスが400円、ジョッキ大1000円中650円、ピッチャー1600円。なんと15リットルのサーバー15300円まであります。グラスで頼むと、信楽焼のマグが出てきます。ビールの泡立ちがクリーミーになり、味わいも増すというもの。
     この店のお客さんは地元の常連さんも多いようです。ぶらっとやって来るおじさん方を見て、徳利を下げた信楽の狸を想像するのは狸に悪いか?
     

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