鬼取町・小倉寺町・大門町
資料番号 703-740

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 NO728の辻の地蔵奥という表現はちょっと誤解しやすい。地蔵様の背後には何もありません。地蔵様手前の北へ行く細道を少し進むと左手(山側)に大岩があります。

 NO740の青龍院前というのがよく分かりません。磨崖十三仏種子碑は確かにここに存在しています。ではそばにある廃屋が青龍院跡かというと、普通の民家です。生駒市誌にはかなり昔に廃寺になった寺院も記述してあるのですが、青龍院という寺院は見当たりません。ただ、廃屋民家の奥に寺院の屋根らしき残骸があるので、そこが青龍院だったのかもしれないと想像しているのですが、いつ頃存在したものかは不明です。他のお寺の別院だったのかもしれませんね。

 NO726の道標は失われているようです。あったはずの場所(鬼取町308番地)の周辺一帯に見つかりません。すでに平成6年時点で見当たらなくなっていることが「生駒の古道」P.127に記述されています。調査報告書は平成2年から4年にかけて調査し、平成8年に発行されています。報告書が発行された時にはすでになくなっていたと言うことになります。

 八大龍王薬師の滝(旧鶴林寺)のNO722、724、725は薬師様正面の石段を少しくだってください。八大の滝という滝行場があります。上の薬師の滝のほうは水が落ちませんので滝行は無理ですが、こちらは配水設備がしてあって、水が流せるようです。そばに、滝行準備の建物もありますが、実際に滝行をする人が居るかどうかは分かりません。
 NO724のお不動様は行場の奥です。NO722の地蔵様はその右手にいます。
 NO725の十三仏種子碑は通称「うつぶせ地蔵」で、少し離れています。上の地図で見ると、こんなに離れているのに所在地が八大龍王でいいのかな思ってしまいますが、ほかに書きようもないのでしょうね。「生駒の古道」では200m南と書いてありますが、もう少し遠い。250mほどでしょうか。八大の滝からさらに下へ降り、石垣の下から細道をたどります。

 ビニールパイプの脇を進みます。前方に赤リボンが見えます。

道しるべに赤リボンがぶら下がっています。途中急斜面で道が細い所があります。滑らないようお気を付けください。最初が一番悪い。しばらく進むとましになります。
 なお、うつぶせ地蔵から南の道は、暗峠からの宝山寺旧参道ですが、もう350mほど進んだ所で道が消えます。スカイラインのすぐ側なので、強引に藪を登って抜け出すことができますが、登る所を間違えると、貯水槽敷地の内側に出て敷地から脱出できない悲劇が待っています。たいした距離ではないのであきらめて引き返すと、帰り道のほうが間違いやすい。うつぶせ地蔵からはそのまま引き返すことをおすすめします。

 鶴林寺にはNO703とNO708の2つの道標が記載されています。NO703は入口ですからすぐ分かりますが、NO708のほうは、六字名号碑などと並んでエプロンまでしており、道標として役に立っていません。気をつけないと見逃します。

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