高山芝大佛寺の道標

高山芝の国道163号と富雄川の交点付近に大佛寺というお寺があります。宗教法人登録されていないようで、何宗かわかりません。見学も断っているようで、謎の寺です。それがどうしたと言われそうですが、この境内に道標がありました。あそう、というぐらいの話なのですが、発見の経緯が私の武器である、「アホで節穴目という資質」が遺憾なく発揮されたケースなのでページを立ち上げることにしました。YAMAPレポの方はまたアップします。
先日YAMAPレポで高山南部の石造遺物ハイキングをアップしました。その後道標の権威こいわいさんのページを見ていると、通ったすぐ側に私の知らなかった道標が収録されているではないですか。
https://ameblo.jp/prizmilk/entry-12391721468.html?frm=theme
これはしまった。先にこれを見ておればついでに行けたのに・・・というわけで、高山中部の案内の際にここだけ余分に立ち寄ることにしました。こいわいさんのページを見ると赤い柵の前に道標がある。この赤い柵は知っています。大佛寺の南入口を入ると右側にずっと続いています。その側だろう、簡単なものだと思って出かけました。これがおろかだった。実は道標は門の外、すぐ左にあったのです。こいわいさんのページでも下の方にちゃんと矢印で示してあったし、ストリートビューでも確認できたのです。(下写真はストリートビューの切り取り)

こいわいさんのページをちゃんと全部見ず、ストリートビューも見ないで、適当に出かけました。ストリートビューでは入口が閉まっていますが、これは朝早い撮影のためで、普通入口は開いています。入口右に赤い柵が見えますね。これを見ながらどんどん進みましたが、見つかるわけがありません。事前準備不足でも、入る前にしっかり観察していれば、見つかったはずです。しかし、この準備不足のアホと、観察をしない節穴目が幸運をもたらすのです。
変だなあと思いながらとうとう寺手前の駐車場まで行ってしまいました。お寺の管理人と思われる人に誰何されました。「見学ですか?」ここで「はい」と答えると入れてくれないのはすでに経験しています。「いえ、寺の中でなく赤い柵のそばに道標があると聞いて伺ったのですが・・・」と答えますと、管理人さん、問題の道標については知らなかったらしく、「おかしいな、境内には1つあるよ。」という返事です。問題の道標は境内のはずはありません。これは別物です。しかし、このチャンスを逃すはずがない。何食わぬ顔をして、「きっとそれです。見せて頂けませんか。」と言うと、「その程度なら・・・」とあっさり許可してもらえました。山門を入ると、左手少し入ったところにすぐ見つかりました。

   ベンチの左です。正面「右 京と」、左面「左 なら」

右面と背面の記銘はありません。単純な道標です。元はどこにあったんでしょうね。
さて、管理人さんにお礼を言って元の道へ帰り、よく観察すると、問題の道標はちゃんと見つかりました。

  精細写真はこいわいさんのページにおまかせ。

この道標は変な道標です。どのくらい変かはこいわいさんのページでじっくりご確認下さい。
ところで、変な道標の方は寺の外ですから問題ないとして、境内の道標は見学不可なので幸運に恵まれないと、見られません。正直に「道標だけ見せてもらえませんか。」というのがベストだと思います。その際、奥さんだと望みがうすい。私が最初に訪問したときは奥さんに誰何されました。道標の件はまだ出てこないときでしたが、「見学はお断りです。」の一言でおしまい。男の管理人さんの方は融通が利くようでそちらの方に出会える幸運を期待しましょう。

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