岩鼻越

岩鼻越の道は一分から奈良市へと向かいます。「生駒の古道」P.66から詳しく紹介されています。

【小峠を超え、20分ほどで東生駒3丁目住宅地(菜畑)とさつき台住宅地(一分)の境に出ますが、さらに直進、バス路線道を超えてすすむと福祉センターです。】

東生駒3丁目とあるのは4丁目の間違いですが、ただの校正ミスでしょう。この部分の明治の地図を見ると、道は村境界にある小ピークを通っています。この道は残っていないのでしょうか。昔ここを通った時、山道があった様な気がします。

 

上図が明治の地図、下左図が現在の国土地理院地図です。現在も小ピークを通る道が描かれています。下右図は赤線が紹介されたコース、青線がより古道に近いと考えられるコースを書き込んだものです。しかし、国土地理院地図の山道は結構間違いが多く、地図に書いてあるからと油断はできません。このため何度藪こぎさせられたことか。現地調査が必要です。

 

青線部分の西にある小峠から東を見ると、なんといつの間にか山道でなく、自動車が入れる広い道になっているではありませんか。

右の坂を下れば、「生駒の古道」で紹介されている道(赤線)です。左手の坂が小ピークへ続く山道だった道(青線)です。両道の境界の斜面も、石垣コンクリート壁でなく草付き斜面だったと記憶しています。とにかく坂を登ってみます。すぐに左へ曲がり、舗装路は終了、山道に入ります。この道は誰も通ることがないらしく、蜘蛛の巣がかかり、草が茂っていますが、普通に歩けます。まもなく、小ピークを回り込んで、眼下に公園の見える階段に出ます。この階段を下ると、東生駒南第6公園に出ます。この公園は汽車公園と呼ばれていましたが、通称の由来の汽車型設備が今はなく、この名称も廃れました。生駒市HPの健康ウォーキングマップNo.25にはこの汽車の写真が残っていました。懐かしい。少し右へすすむと赤線の道に合流です。
この道は危険などはありませんが少しも面白くありませんので、歩くのをおすすめしません。一分から、東生駒へ抜ける峠付近で、「昔の道は丹念に尾根を結んで左の道を通っていたんだなあ。」と思いながらお通りください。

メニューページ