新道標の災難

 約半年ぶりに庄兵ヱ道の新道標への道の点検に行ってきました。新しく切り開いた道ですからすぐ草が生えます。時々手入れしておかないと折角の努力が無駄になります。新道に入りますと、道の真ん中に新竹が伸びかけている。これは想定内でして、そういう狼藉者を退治するために点検しております。
 さて、狼藉者を打ち払いながら道標までやってきますと、あれ?道標が見えない。その先の道もない。何が起こったのだ?
 巨大倒木がほぼ道標を直撃する形で倒れかかり、絡みついていた藤蔓が道標と道を覆い隠していたのです。これは想定外でした。頭をよぎったのは、「もしかして、私のページを見て訪れたけれど、この状態だったとしたら、道標を見ずに引き返したのではないか?」という心配でした。もしそういう気の毒な方がおられたら、再訪問して下さい。苦闘3時間、道標を救い出し、倒木撤去まではできませんでしたが、通過できるようにしました。暑くて少しやっては休みなので、3時間もかかってしまいました。季候のいいときなら半分ほどの時間でしょう。
 この倒木の場合は迂回コースを探すのも困難でした。そもそも迂回されたら道標をパスしてしまいます。山道というのはこのようにして廃道化していくのだと痛感した次第です。
 倒木が道をふさいでいた様子の写真を撮っておけば、話の種になったのですが、撤去作業に専念して、そんなことに気が回らず、撤去後は普通の道になってしまって、写真の値打ちもありません。従って証拠写真は無しです。