動々池付近の古堤街道

 生駒市域の古堤街道は「生駒の古道」P.49の地図によると、信貴生駒スカイラインの動々池西端の少し北付近から、動々池北にある小ピークへの尾根を東へ進んでいます。この道は現行の地形図にも記載されています。山麓公園がオープンした頃何度か歩いたことがありますが、動々池からは少し離れています。ところがP.45の説明は少し食い違っています。
「起点の東南にある動々池沿いに約200メートル歩くと・・・・・・」
 動々池沿いと言って言えないこともないのですが、少し違和感があります。どういうことだろうかと、久しぶり(20年ほど)に現地に行ってみました。

 
 すぐに納得してしまいました。西のスカイライン側からの入口に行ってみますと、入口(上図のA地点)が藪になっていて、道があるようには見えない。知っているので、藪を突っ切ってみてもかなりの藪こぎです。山麓公園外周の木柵沿いに進むと、突破困難な藪にぶつかりました。あきらめて引き返し、動々池沿いに約200メートル歩いて、東側の入口(上図のB地点)に行ってみました。ここもかなり分かり難くなっていました。こちらは入口付近を突っ切ると、旧街道らしい切り通しに出ます。切り通しの西で山麓公園の木柵にぶつかると、もういけません。西から入った時の突破困難帯にぶつかってしまいました。このコースを紹介するのは無謀というものでした。
 旧道が通行できなくなって道が変更され、新しい道をコースとして紹介するのはやむを得ないことです。たとえば、山麓公園から東の道は「公園駐車場北下を右に回り込み」と紹介されていますが、元は駐車場はなく、現駐車場の奥付近から直接下っていました。今その部分はコンクリートの絶壁で下れるのはクライマーぐらい、もちろん通行できません。こういうとき新ルートを紹介するのは当たり前です。昔はこうだったという記述があってもいいのですが、紙数の関係で省略するのもやむを得ない。しかし、動々池北のコースは・・・・・・
 以前は通れていたのです。工事等で通行不能になったわけではない。ただ草が猛烈に生えているだけです。地形図にも記載されている道です。なんと言ってもここが本来の道です。何とか修復できないか。突破困難帯で背をかがめ、地面付近から先を覗くと、這っていけば進めるほどの空間がありました。・・・・・・
 
 この道を修復しました。現在は通れます。とにかく通行可能にすることを目標にし、比較的通りやすかったところは後回しにしたので草が多いところは残っていますが、藪こぎはなくなっています。(2016年9月10日時点)
 この道も誰も通らなければ、また通行不能になります。このページに偶然たどり着いた方、是非歩いてください。もう一度くらい手を入れて快適な道にする予定ですが、少し草っぽい道も面白いものです。

   
 西(スカイライン側)入口  東(巨木の丘ゲート側)入口

追記:その後スカイライン西の古堤街道の藪も刈り取って快適な道にしてあります。(2016/11/03)
ゴルフ場脇の大阪環状自然歩道案内表示から、関電の「火の用心」の掲示を目印に古堤街道に入れます。お試しください。

メニューページ